「フラーハウス」パパ&ジョーイに来日インタビュー!(3) 30年にわたる友情を語る! お葬式やお見舞いにも、爆笑エピソードが?!

人気海外ドラマ「フラーハウス」のキャストが来日。パパことダニー役ボブ・サゲットと、ジョーイ役のデイブ・クーリエが、、TVGrooveのインタビューに応じてくれた。


――撮影現場の様子はいかがですか?　一番NGを出すのは?

ボブ:ぼくが一番めちゃくちゃだ(笑)

デイブ:一番ふざけているのがぼくだ(笑)

ボブ:おかげでぼくが笑い、ジョン(・ステイモス、ジェシー役)が笑う。つまりデイブのせいで仕事にならない(笑)
お遊び集団なんだよ。すごく大きいお遊び集団。まるで幼稚園児の集まりだ。

デイブ:一番笑い声が大きいのはロリ(・ロックリン、ベッキー役)だね。

ボブ:ロリはすごく優しいんだよ。「フルハウス」のころ、彼女は自宅とスタジオが遠いから、早起きをしなくちゃいけなかったのに――(デイブに)昼寝かい?

デイブ:きみがしゃべりだしたから、もちろん寝るさ。

ボブ:ロリはパイを焼いてきてくれて、ぼくらに届けてくれていたんだ。撮影に向かおうと朝7時に玄関を出たら、ポーチにパイが置いてある。「夜通し焼いていたの?　きみはエルフか何かか?」って感じだった。そしてジョンは……

デイブ:ジョンは毎朝、酒を届けてくれたね。

ボブ:それはウソ(笑)

デイブ:その通り!

ボブ:個人的に、ジョンからはたくさんのことを学んだよ。(「フルハウス」の)初期は、付き合いが長い分、デイブとは仲が良かったけれど、ジョンとはそれほどでもなかった。だけど数年後には、デイブとはそこそこに。

デイブ:(笑)

ボブ:ジョンとは兄弟のようになった。番組では義理の兄弟を演じていたし、8年も一緒にやっていたからね。信じられないほど親しい関係になったんだ。デイブやジョンのためなら何でもするし、実際、そうしてきた。
この2年で、ジョンもデイブもぼくも、(「フルハウス」から製作総指揮を務める)ジェフ・フランクリンも、母親を亡くしたんだ。そのときはお互いを支え合ったよ。ジョンの母の葬式にも参列した。
ぼくの母が入院していたときは、デイブがお見舞いに来てくれた。病室でおならをして、病床の母を笑わせてくれたよね。ひどい話に聞こえるけど、母は笑っていたから、たぶんハッピーだったんだろうね(笑)

デイブ:病室にはボブとジョンがいた。そして、ぼくはベッドに横たわったボブのママに、「なんてこった、あなたは天使みたいな方ですね」って言ったんだけど、彼女は「“まだ”よ」って(笑)

ボブ:だから「フラーハウス」の第1話はぼくらの母に捧げたもので、そうクレジットされているよ。ジョンの父が亡くなったときも、葬儀に出たんだけど、(彼のルーツである)ギリシャ式でね。4時間も続いた挙句、みんなベロベロでスピーチはできないし、「司会をやって」と(笑)。もう「ハァ!?」って感じだったよ。
もう何年もずっと、ぼくらはお互いを支え合ってやってきたんだよ。ただの“共演者”じゃない。愛し合っているんだ。誰かさんは別かもしれないけれど。

デイブ:(笑)




――DJ、ステファニー、キミーを演じる女性キャストからは、あなた方からのアドバイスは特に必要ないと言われました

ボブ:そんなことはないよ!　いまや40歳にもなったし、いらないだろうけど、大昔には……
でも彼女たちは最初から芝居がわかっていた。キャンディス(・キャメロン・ブレ、DJ役)はとても自然にリアルな演技をするし、ジョディ(・スウィーティン、ステファニー役)は(「フラーハウス」で)マックスを演じるイライアス(・ハーガー)のように、天性のものがあった。アシュレーとメアリー=ケイト(・オルセン、ミシェル役)だって驚異的だった。いまは違う道へ行ってしまったけどね。
だから思うに、アドバイスなんて言葉としてではなく、行動で見せてきたんだと思う。シリアスなシーンでも、楽しもうとかね。たとえばいまのように!

プロデューサーたちは、ぼくら演者に指示を書いたメモを渡してきたけど、ぼくは落書きしたり、デイブもこんなだから、ぼくらにはメモをくれなくなっちゃってね。でも彼女たちはちゃんと受け取っていたんじゃないかな(笑)。
ぼくらは頭の病気みたいなもの。デイブなんて明らかに頭がおかしいし、治療が必要だって思うだろう?(笑)
お互いから学ぶところもあった。特にアドバイスなんて与えたことなかった。ドラマの中では、「DJ、ビールを飲むんじゃない」とか言ったかもしれないけど(笑)





――ミシェル、オルセン姉妹の不在についてどう思いますか?

デイブ:彼女たちは家族の一員のままだし、いつでも戻ってこられるようにドアは開いたままだよ。復帰してくれればありがたいけど、彼女たちの人生はもうすっかり変わってしまった。「フルハウス」がはじまったころは、生後8か月の赤ちゃんだったし、きっとぼくらとは違う視点で「フルハウス」を見ていたんだと思う。

ボブ:ぼくは彼女たちのオムツを換えたこともあるよ。

デイブ:デザイナー・オブ・イヤーと言われ、、ニューヨークで大きな会社を経営しているし、長い間、芝居もしていない。

ボブ:もう芝居はしたくないんだろうね。

デイブ:だから(復帰しない事情は)よく理解できるんだ。ただ実現すればいいなとは強く思うから、いつでも大歓迎だよ。

ボブ:彼女たちが大好きだ。ファンもきっと喜ぶだろうとわかっている。ただ誰だって、自分の生活や人生を大切にしなくちゃいけないんだ。デイブがコップを耳にはめようと、それは彼の勝手であるようにね。


(インタビュー、終わり)




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