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ハリウッドで挑戦し続ける日本人俳優・尾崎英二郎インタビュー[その1]

2013年1月25日
尾崎英二郎尾崎英二郎
映画「ラストサムライ」「硫黄島からの手紙」や人気海外ドラマ「HEROES/ヒーローズ」「フラッシュフォワード」などに出演し、現在はロサンゼルスを拠点に活動する日本人俳優・尾崎英二郎。

昨年1月に、ハリウッドで成功するための秘訣や、どのようにして映画「硫黄島からの手紙」の役をつかみ取ったのかなど貴重な話を語ってもらったが、その尾崎氏が約1年ぶりに帰国。近況をうかがうためにTVグルーヴがインタビューを敢行した。

2012年を振り返り、どんな1年だったのか、新たに出演した作品についての感想、ハリウッドと日本のドラマ・映画制作の違い、ハリウッドで活動するには必須とも言える英語のマスター法についてなど、余すことなく語ってもらった。

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Q. 2012年はどんな1年でしたか?

A.
2012年は日本人がちゃんと演じられる役のオーディションが、すごく少ない年でした。そんな中で、僕が前年に撮影した「TOUCH/タッチ」や「WEDDING BAND」が今年放送されたのは本当に幸運でした。


Q. 尾崎さんは昨年、キーファー・サザーランド最新主演作「TOUCH/タッチ」のパイロット版(第一話)に出演されましたが、その感想を教えてください。

A.
ふらちな役で申し訳ないです(笑)。でも、僕自身は(演じていて)楽しかったんですよ。以前、日本で働いているときもそうでしたが、人と接していると真面目なタイプに抱かれるんです。なので、警官や刑務所の刑務官、軍人などピシッとした制服を着た役が多かったんです。

ですが、外国で仕事するとき、外国の監督さんが僕のことをそういう風に見るとは限らなくて、ヤクザの役や成金ぽい男だとか、ゲイの麻薬ディーラーとかの役も一度内定したこともありました。なので、「TOUCH」のような『あれ? この人何?』と言ったような役柄は演じていて楽しいです。普段見せられないところを出せるという意味でも。ただ、ドラマを見て家族は微妙だったかもしれませんね(笑)。甥っ子とか姪っ子には見せられないですしね。


Q. 「ビバリーヒルズ高校/青春白書」で有名なブライアン・オースティン・グリーン主演の新作コメディ「WEDDING BAND(原題)」のパイロット版にも出演されましたが、その際の感想についても教えてください

A.
「WEDDING BAND」は、結婚式でバンドをやっている主人公たちがそれだけでは食べていけないので、普段はシアトルの街で音楽ファンのための音楽関係のスポットを案内するガイドをやっているという設定の物語です。

僕は東京から来ていた日本人旅行者の役で2シーンに出演しました。ちょっと滑稽な役柄で、2シーン目にブライアンとちょっとやり取りをするんですけど、そこもギャグみたいになっているんです。

撮影自体は2011年の1月に撮影して、2011年時点では2012年の6月に放送になりそうだと言われていたんです。でも、中々放送されず、本当お蔵入りになるんじゃないかってちょっぴり心配していました(出演エピソードは2012年11月10日に全米で放送)


Q. 「WEDDING BAND」のオーディションはどんな感じでしたか?

A.
英語が喋れないという滑稽な日本人役だったのですが、英語ができない、発音ができないアジア人というのはステレオタイプ的で、作品によっては演じたくないケースも正直あります。でも、このドラマは人種ネタを扱ったシットコムみたいな、さらされて笑われるというような感じでは全然なくて、観光客でこういう人いるなって感じだったし、キャスティングの人が映画「ステイ・フレンズ」や「小悪魔はなぜモテる?!」の人だったので、これはちゃんと取り組もうと思って、短い1シーンで一行、二行とかのセリフだったんですが、ちゃんと準備してオーディションに行ったんです。

意外と一行だ、1シーンだ、というと、皆オーディションを受け疲れているというか受け慣れ過ぎて、そういうものほど、手を抜いてしまうんですよね。でも、小さい所で手を抜く人というのは、大きい勝負でも失敗してしまいます。足元をすくわれるようなね。ちゃんと準備していかないと、1シーン、1行でも集中力が散漫だから噛んじゃうんですよ。

このドラマのオーディションのときは、会場に行ったら、待合室に何十人もの人がいて、正直、これじゃ受からないよぉと思いました。オーディション自体、ものの1分とかで終わって。違うパターンの演技を2回やったんですが、そのあとに言われた、「ありがとう、良かったわ」という言葉がおざなりじゃないような気がしたので、気に入ってくれたのかな、とは思いました。そしたら連絡が来ました。よく言うんですが、(役を得るのは)倍率から言ったら東京大学に受かるより難しいです(笑)。




Q. 尾崎さんは、何のバックアップもないまま単身渡米し、ハリウッドで活躍されていますね。渡辺謙さんや真田広之さんといった日本でも有名な俳優がハリウッドの良質な作品に出ていますが、そのような俳優にはどんな印象を抱かれていますか?

A.
渡辺謙さん、真田広之さんにはとても強い敬意を持っています。日本でももちろん有名ですし、実力や実績が名実ともにある方々ですから。真田さんたちはロサンゼルスに拠点を構えていますよね、アメリカではそうしていかないと、日本人の我々がコンスタントに役を勝ち取っていくことはとても難しいんです。謙さんも真田さんも日本で稼げる存在なのに、海外に拠点を置いて、コンスタントに作品に出演して、英語も努力されて、ハリウッドの第一線級の俳優らと共演するっていうことを継続して実現していらっしゃるので、(他のスターの方々とは)ちょっと違う尊敬の念を僕は抱いています。

今は、ボーダレスの世界なので、日本で有名で観客動員力があって、チャンスに恵まれた方は、ハリウッドの作品に1本2本と出演することは可能です。でも、難しいのはずっと出続けるということなんです。たとえ僕が演じた「WEDDING BAND」のような端役であっても、少なくとも数十人の応募者がいたと思うんですが、作品に挑む度に50人とか100人っていう倍率を、最後の1人まで勝ち抜いていくことはやっぱり難しいんです。たとえ10倍だって難しいですよ。それを毎回勝つとなるとなおさらですよね。

謙さんは「ラストサムライ」で演技力や魅力を認められ、それがきっかけとなって映画「硫黄島からの手紙」や「インセプション」にも出演されましたよね。「ラストサムライ」で、謙さんは物語の中心となる重要な英語のセリフを話す役柄とのかけがえのない出会いがありました。

ハリウッド業界からみれば、「ラストサムライ」に出演していた謙さん以外の日本人俳優たちについては、日本を拠点とした、質の良い俳優たちが起用された作品なんだな、くらいの認識になりますよね。この人は良い俳優だから、ハリウッドでも活躍できるんじゃないか? っていう判断にはなかなかなってくれない訳です。ハリウッドはどうしても(カメラの前でも後ろでも)英語を操るまではなかなか認められない世界ですから。真田さんは「ラストサムライ」に出演後も米国で粘り続け、よい作品にも関わり、英語にもストイックに取り組んでいらっしゃるから大きな結果につながっているんだと思います。

近年増えて来た、日本で著名な俳優たちをハリウッドでも起用するというケースは、もちろん、作品を日本で売りたいというビジネス的な意図があるはずですが、謙さんや真田さんは常に実力で役を獲得していらっしゃるので、そういう意味では僕は本当にいつもお二人のご活躍に大きな刺激を受けていますし、動向に注目しています。大先輩ですし。実力があり、魅力ある俳優さんたちが活躍するということは、日本人全体のイメージとしても、非常に大切なんです。


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