2月5日に行われた米プロフットボールのシーズン王者決定戦、スーパーボウルを主催したNFLと、その様子を中継したNBCネットワークは、ハーフタイムショーにゲスト出演したM.I.A.の不適切なジェスチャーを、そのまま放送してしまったことを謝罪した。
毎年、大きな注目を集めるスパーボウルのハーフタイムショー。今年はクイーン・オブ・ポップこと、マドンナが華麗で豪華なパフォーマンスを見せて、観客から拍手喝采を浴びた。そのなかで、M.I.A.は、ニッキー・ミナージュと共に登場して、マドンナの新曲「Give Me All Your Luvin」でラップを披露。だが、途中で中継カメラに向かって中指を立てるジェスチャーを行った。
アメリカで中指を立てることは、人を侮辱するというこの上なく無礼な行為。NBCは、中指を立てるM.I.A.の姿を、うっかり全米に向けて放送してしまった。そして、現場に多少混乱が起こったのか、この直後、一瞬、中継画像が乱れるハプニングもあった。
NFLは、「パフォーマンス中の不愉快なジェスチャーは、まったく不適切なものであった。失望させてしまったファンに、深くお詫びを申し上げる」という声明を発表。NBCも、「不適切なジェスチャーをカメラに写さぬようにする対応が遅れてしまい、そのまま放送してしまったことを謝罪する」という声明を出した。
ハーフタイムショーをプロデュースしたNFLによると、M.I.A.は、リハーサルを行った時には、このようなジェスチャーは一切とらなかったとのこと。今回のことは、不意をつかれた形になったとコメントした。
スーパーボウルのハフタイムショーでは、過去にも不適切なハプニングが起こっている。
2004年にジャネット・ジャクソンがジャスティン・ティンバーレイクと共演パフォーマンスを行った際に、ジャネットの胸がはだけて乳首が見えるというアクシデントが発生。視聴者から苦情が殺到して大問題となり、その年の中継を担当したCBSは、連邦通信委員会から55万ドル(約4200万円)の罰金を支払うよう命じられた。
これに対して、CBSは異議を申し立て、法廷で何年もかけて争うことに。結局、昨年11月、フィラデルフィアの連邦高裁が、「オンエアされた露出時間は極めて短く、わいせつ性はない」と判断し、罰金の取り消しを命じる判決を出した。
今回、NBCが、M.I.A.の不適切なジェスチャーを放送してしまったことについて、連邦通信委員会から罰金を求められるどうかは、現時点では明らかになっていない。





M.I.A.