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マイケル・ジャクソンの死をめぐる注目の裁判、コンサート興行会社に無罪評決

2013年10月4日
2009年6月に急性プロポフォール中毒で死亡したマイケル・ジャクソンの母親キャサリンとマイケルの3人の子供たちが、2010年に、マイケルの死はコンサート興行会社AEGライブに責任があるとして起こした訴訟裁判で、陪審団はAEGライブを「無罪」だとする評決を下した。

マイケルは2009年6月25日、専属医師だったコンラッド・マレイに、致死量を超える非常に強い麻酔薬プロポフォールを投与され死亡。コンラッドは過失致死罪で裁判にかけられ、禁固4年の有罪判決が下り、2011年11月から服役している。

しかし、キャサリンとマイケルの3人の子供たちは、マイケルの死の責任は、コンラッド・マレー医師をマイケルの専属医師として雇ったものの、コンラッドをきちんと監督しなかった、コンサート興行会社のAEGライブにもあると主張。2009年7月から2010年3月まで開催する予定だった「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」を取り仕切っていた、コンサート興行会社AEGライブに対して、マイケルが生きていれば稼げたであろう金額の補償を含む、400億ドル(約3兆7600億円)の賠償金を求める訴訟を起こした。

米CNNによると、10月2日、AEGライブに対する訴訟裁判で、陪審団はAEGライブを「無罪」だと評決。コンラッドをマイケルの専属医師として雇用したのは確かにAEGライブだが、マイケルに致死量を超える麻酔薬を投与し死なせたのはAEGライブの責任ではないとし結論づけ、同社に過失はなく、400億ドルの賠償金を支払う義務はないと、無罪評決を下した。

AEGライブのCEO、ランディ・フィリップスは、「マイケル・ジャクソンは私にとって、クリエイティブ・パートナーだけでなく、よき友人だと思ってきた」「我々は世界で最も偉大で天才的なミュージシャンの一人を失った。しかし、今日、陪審員が私を含むAEGライブの社員全員が、マイケルの悲劇的な死を引き起こしたわけではないと評決してくれて、本当にほっとしている」と喜びのコメントを出している。

キャサリンの弁護士は、「我々は初めてから、この裁判は真実を追究する裁判だと主張してきた。真実は明かされた。AEGは、マイケル・ジャクソンを殺し、服役しているコンラッド・マレー医師を雇ったのだ」とコメント。判決を不服とし控訴する構えを見せたが、控訴が受け入れられるかどうか判断されるまでには時間を要するため、次のAEGライブに対する裁判開始までには、数年かかるものと見られている。

マイケルの長男プリンスや、元妻、キャサリンらが証言台に立ち、マスコミに大注目された、ジャクソン家VS興行会社AEGライブ裁判。5ヶ月間に及んだ、このドラマチックな裁判は、遺族が敗訴する形で幕を閉じた。

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