“金正恩暗殺”映画「The Interview」、お蔵入り危機から一転 限定公開が決定！ 主演ふたりが初めて口を開く

ハッキング、そして脅迫被害により、ソニー・ピクチャーズが公開中止を発表していた映画「The Interview(原題)」が、一転して公開へ。急展開に、主演のふたりは…

映画「The Interview(原題)」は、北朝鮮の現・指導者である金正恩(30)の暗殺を描いた作品。俳優ジェームズ・フランコ(36)とセス・ローゲン(32)扮するジャーナリストが、金正恩第一書記の暗殺を試みて、すったもんだを繰り広げるというコメディ映画だが、北朝鮮側はこれに激怒。公開前から大きな騒ぎとなっていたが、いよいよ封切が目前に迫ると、ソニー・ピクチャーズが同国が関与すると思われるハッキング被害に。また、観客をターゲットにした脅迫も寄せられるという事態へ発展したことから、先週、ソニーは同作の公開中止を発表していた。


しかしこれに対し、世論は「テロリストに屈した」「言論や表現の自由への干渉」と不満が噴出。オバマ米大統領すら「公開中止は間違い」と言及するほどの注目を浴びていた。これを受けて、ソニー・ピクチャーズのCEOマイケル・リントンは、12月23日、「私たちは映画の公開をあきらめない。(本来の公開日であった)クリスマスに、いくつかの劇場で作品を公開することに、興奮している」との声明を発表。「同時に我々は、できる限り多くの観客に、作品を届けられるように、プラットフォームや劇場を得るための努力を続けていく」と発言したことを、米HollywoodReporterが伝えた。

同CEOは「これは最初の一歩。作品を公にできたことを誇りに思い、言論の自由を抑圧する相手に対し、立ち上がった」と強気発言。加えて一連の騒動に対して、これまで沈黙を守っていたジェームズ・フランコとセス・ローゲンも、はじめてツイッターに作品に対する思いを投稿。喜びをあらわにしている。

「ヴィクトリー!!!　(中略)祝おう!!!　セス・ローゲンとジェームズ・フランコ出演作『The Interview』は、オバマ大統領に守られたよ」(ジェームズ)

「発表されたね!　自由が打ち勝ったんだ!　ソニーはあきらめなかった!」(セス)

また、映画「The Interview」は、劇場公開のみならず、オンデマンドによるリリースも予定されている。