故コーリー・モンテースの死がドキュメンタリー番組に 直前のリハビリが過剰摂取の原因に？

2013年に、31歳で死去した俳優コーリー・モンテースの死因を解析するドキュメント番組が、イギリスで放送された。皮肉にも、リハビリ施設入りの決断が、彼の死の原因となった可能性が報じられている。

コーリーは2013年7月13日に死去。人気海外ドラマ「glee/グリー」で演じたフィン役で、ブレイクのさ中にあった彼の早すぎる死は、大きな波紋を広げた。

しかし彼が築いた華やかなキャリアの裏側には、13歳という幼い時期から続く、ドラッグとの闘いがあった。8月13日、英テレビ局「Channel 5」は、コーリー・モンテースの死を扱った番組「Autopsy: The Last Hours of Cory Monteith(原題)」を放送。彼の死因とされる、「薬物とアルコール摂取による、混合薬物中毒」を詳しく解析している。

番組に登場したペイン=ジェームズ医師によれば、コーリーは死亡したホテルの部屋に戻る前にもアルコールを摂取しており、この時点で中枢神経系の機能はすでに損なわれていたという。しかし彼自身はおそらくそのことに無自覚であり、そこへヘロインを注射したことで、呼吸が低下、心臓へ酸素がまわらなくなり、死に至ったと解説。死因はヘロインのみではなく、アルコールとの混合中毒であったことを強調している。

また、ペイン=ジェームズ医師は「皮肉な悲劇だ」と、彼が死の数か月前にリハビリ施設に入り、身体がクリーンな状態になったことで、ドラッグへの耐性が落ちていたことを指摘。これが過剰摂取の原因となってしまった可能性を述べている。


この件を報じた英The Sunによれば、コーリーが初めてリハビリ施設入りしたのは、彼が19歳のときのこと。本人は「命があって幸運だった」と当時を振り返っていた。

その後、27歳となった2009年に、コーリー・モンテースは「glee」のフィン役に抜擢。多大な人気を得るも、この間もヘロインの使用は続いていたという。

同番組のクリエイターであった、ライアン・マーフィーによれば、2013年のリハビリ入りは、「glee」の共演者や、スタッフからの薦めによるものだったという。皮肉なことに、彼は撮影が行われていた米ロサンゼルス、そしてキャストや製作陣から、遠く離れた地元カナダにて、命を落としてしまった。現場となったホテルからは、使用済みの注射器や、スプーン、空のシャンパンボトルが発見されていた。