ケンドリック・ラマー、グラミー賞スピーチでジェイ・Zを次期アメリカ大統領にノミネート

第60回グラミー賞で「最優秀ラップ・アルバム賞」を受賞したケンドリック・ラマーが、受賞スピーチでジェイ・Zを2020年のアメリカ大統領選挙にノミネートした。

受賞スピーチのステージに立ったケンドリックは、まず仲間のラッパーたちに敬意を示した後に「今この建物には、僕が崇拝してやまない人達が大勢いるんだ。ジェイ・Z、ナス、パフ…、この男性たちはそれぞれの歌詞を通して、近くからでも遠くからでも僕に沢山の物事を教えてくれた。だからつまりこのトロフィーは、ヒップホップに対して捧げられた賞なんだ。これは愛だよ。マジな話ね。ジェイが次の大統領選に立候補してくれますように」とジェイに大統領選への出馬を笑顔で薦めていた。

大統領と言えばこの日の朝にトランプ大統領が、公式ツイッターで「誰かジェイ・Zに伝えてくれないか?私の政策のおかげで、黒人失業率が過去最低水準を記録したと報道があったことを!」とツイート。これはその前日の27日夜に、ジェイがCNNの新番組「ヴァン・ジョーンズ・ショー」内でトランプ大統領を非難したことに対する応酬だったようだ。

ジェイは同番組で司会者から「(トランプ大統領が黒人に対して)恐ろしいことを言いながら、私たち黒人のポケットにお金を入れることを問題ナシだと思えるか?」と質問された際に、「いいや、結局の問題はお金ではないからね。お金は幸せとイコールにはならない。それは肝心なポイントを理解していないということさ。人々を人間として扱う。これが求められている最大のポイントなんだよ。核心に戻ると “酷い仕打ちをする代わりに、金銭面で優遇してくれ” なんて御門違いさ。そんなものは幸せには繋がらない。話は振り出しに戻ってしまうんだよ。皆が不愉快な気持ちになるだろうね」と率直な思いを語っていた。

MTV NEWS