マーク・サリング、生前は親しい人たちと遠ざかっていた 「致命的な過ちは悪癖そのものではなく、助けを求めなかったこと」

現地時間1月30日、人気海外ドラマ「glee/グリー」でパック役を演じた、マーク・サリング(享年35)が死去。故人の生前の様子が明らかになった。

マーク・サリングは、米カリフォルニア州の自宅付近にて、首をつっているところが発見。前夜より家族から捜索願が出されており、現地警察は自殺との見方をしている。

ETは、「問題を抱え、苦しんでいる様子だった」という生前のマークについて語る、関係者の証言を掲載している。2015年12月に児童ポルノ所持容疑で逮捕、昨年10月に罪状を認め、司法取引が成立する中で、「友人や親しい人たちとは、距離を置いていた」という。

「彼にはとてもミステリアスな部分がありました。彼がどんな人間だったか、私自身も完全には理解できていなかったと思います。テキサスの家族のもとを訪れることを楽しんでいましたが、帰省はロサンゼルスやハリウッドからの逃避にも思えました」

逮捕前のマークは、カリフォルニア州の自宅に友人たちを招くこともよくあったというが、近年ではそういった機会もほとんどなくなり、「愛する人々」を遠ざけていたという。家族を知る関係者が、Peopleに対して話している。

「最後の数年間、私たちはほとんど連絡もとっていませんでした。モラルに反することをしながらも、正しいことが何かを理解しているのなら、鏡を突き付ける相手を避けるものでしょう」

それでも彼を愛した人たちは、彼の悪い一面に「大きなショック」を受けているという。親族は、「マークが犯した致命的な過ちは、自分の中の悪魔を追い払えなかったことだ」としている。

「問題は、悪魔の存在や、時間が経つほどに歪んでいった性欲の苦痛に潜んでいたわけではありません。本当の問題は、マークが助けを求めなかったこと、悪癖をやめさせてくれるほど親しい誰かを持たなかったことにあります」

「キャリアの崩壊」以来、ここ数年のマーク・サリングは、リハビリセンターで楽曲制作に励むといった過ごし方をしていたという。

「自分の内なる悪魔と闘い続けるうち、それは完璧な孤独ではありましたが、安心できる何かがありました。こんなことになるなんて、信じられない。ですが、彼が本当に病んでいて、決断を鈍らせることがあったとは、はっきり信じています」