「glee」マーク・サリング、「容疑者死亡」扱いで児童ポルノ被害者への賠償は？

俳優マーク・サリングの死去後、彼が起こした事件被害者たちはどうなるのか。裁判、賠償の行方が報じられている。

マーク・サリングは、1月30日に死去。自殺と見られており、海外ドラマ「glee/グリー」でブレイクした俳優の急死は、ファンを中心に大きな衝撃を与えた。

一方で、マークは2015年12月に児童ポルノ所持容疑などで逮捕。昨年10月、司法取引のため罪状を認めていた。3月の判決、収監を目前に控えた死とも報じられており、彼の死後、事件被害者たちはどうなるのかが注目されていた。

米TMZによれば、マーク・サリングは、複数の被害者に対し、賠償をまかなえる額の資産を残していたという。彼は「glee」がスタートしたのと同時期の2009年、出演料を取りまとめるための法人を起こしており、2017年時点で197万ドル(約2億1551万円)ほど蓄えていたという。現在は父親が、マネージャーとしてこれを管理している。

実はマークの死によって、児童ポルノ被害に遭った者たちが、予定外の事態に陥る可能性があった。賠償金として、各被害者には5万ドルずつ支払われることが予定されており、マーク・サリングは生前に司法取引としてこれに同意していた。しかし正式な判決は、今年3月に言い渡される予定であり、現時点における賠償問題は宙に浮いた状態だ。

被害者たちは、今後、マーク・サリングの遺産をめぐって、訴訟を起こす可能性があると、同メディアは報じている。