ショーン・メンデス、新アルバムでは特定の性別代名詞を排除！ その意図とは・・？

5月25日(金)にセルフタイトル・アルバム『Shawn Mendes』をリリースしたショーン・メンデス。実はこの作品、男性・女性といった性別を特定するような人称代名詞が使われていない。それは長年、制作を共にしてきたテディ・ガイガーが女性に性転換をしている事が影響しているようだ。

先日ショーンはEntertainment Weeklyのインタビューにて、ニューアルバムの事を「このアルバムはテディと一緒に作り上げたんだ」と話し、彼女との出会いについてこう振り返っていた。

「僕がテディと出会ったのは2015年にリリースした曲「Stitches」の時で、それ以来、彼女とは深い絆で結ばれているんだ。彼女が初めて制作に参加してくれた晩、僕も他の作曲家達もすごく居心地が良かったんだよね。それがどれだけ僕を幸せにしてくれたか」

そんな強力な信頼関係を築いている彼らだが、ショーンはテディとの何気ない会話の最中に大きな衝撃を受け、ニューアルバムで人称代名詞を特定せずに作った事を明かした。

「あと一つ話したい事があって。(アルバムで特定の性別の代名詞を使用しない事は)すごく新しい事だよね?性転換についてまだ理解できないって人達も多いと思う。それに、性転換した相手に対して、今まで呼んでいた代名詞から切り替えるのはすごく難しい事だよね」

「僕がテディに対して女性の人称代名詞を使った日の事は忘れもしないよ。あれは意図的じゃなく、会話の中で自然に出てきたんだ。最初に僕は自分の発言に気がつかなかったんだけど、テディがものすごく驚いた表情で僕を見てきたんだよね。もし世界中の全ての人達が、自分の親友がテディと同じような状況にいて、心とマッチする性別の代名詞で呼ばれる事がその人にとってどれだけ嬉しい事なのか理解できたら、(人称代名詞に関する)議論はもう起きないと思う。皆きっとわかると思う」

また、「自分に近しい人がそういったアクションを起こせたら、とても心強いと思うんだ。それって素晴らしい事だろ。(僕が経験した)あの瞬間を見てもらいたかったよ」と続けた。

そして、今回の作品は特定の性別を設けない事で様々な解釈をもたらせてくれるともコメント。「全ての解釈が皆に委ねられているよ。皆本当の自分になってほしい。皆がどんな性であっても、僕は気にしないよ。僕は誰もがオープンな世の中が好きなんだ。だってその方がもっと楽しい人生になりそうだろ」と話した。

(MTV News)