「ハウス・オブ・カード」ケヴィン・スペイシー事件の影響で、打ち切り寸前だった！ ロビン・ライトが直談判し、番組を救ったことを告白

NETFLIXの人気配信作品「ハウス・オブ・カード 野望の階段」が、主演俳優ケヴィン・スペイシー(59)のセクシャルハラスメント告発事件の影響で、打ち切り寸前だったことを、彼の妻を演じてきたロビン・ライト(52)が告白した。

配信ドラマとして初めてエミー賞を獲得し、NETFLIXが現在の地位を獲得するひとつの要因となった「ハウス・オブ・カード」にとって、番組の“看板”であるフランシス・アンダーウッドこと、ケヴィン・スペイシーのスキャンダルは、大きな痛手だった。

スペイシーを解雇することでなんとかシリーズを継続した番組は、クレア・アンダーウッド役を演じるロビン・ライトを主演に据え、今年11月より8話に短縮された最終シーズンを配信する。Net-a-Porterのインタビューにて、ライトが当時の騒動を振り返っている。

ロビン・ライトいわく、番組は「ほとんど打ち切りが決まりかけていた」とのこと。大物プロデューサー　ハーヴェイ・ワインスタインが、長年にわたって行ってきたセクシャルハラスメントの告発後という空気から、誰もが“打ち切り”を覚悟していたと語る。

「みんな“すべてシャットダウンするか、ダーティな出来事を栄光とたたえ、名誉と祝したと見なされるか、どちらかだ”と口にしていた」

ロビン・ライトは個人的に、「番組にきちんと幕を引かなければならない」との思いから、NETFLIX上層部と直談判したことを明らかにしている。「私たちの努力は祝されるべきだと信じていた。番組を愛してくれた視聴者のためにも。どうして打ち切らなければいけないの?」

彼女の言葉によれば、「クレジットされているのはたった600人だけれど、実際にはセキュリティや警察官まで含め、ボルチモアでや、その他の撮影には2500人もの人々が関わっている」。彼らを路頭に迷わせるわけにはいかないと、ケヴィン・スペイシーと並んで番組の“顔”を務めてきた責任感が、彼女を動かしたという。

長い間“夫”を演じたスペイシーについての思いを聞かれたロビン・ライトは、「人間だれしもが、改心することができると信じている。そういう意味で、セカンドチャンスや、どう呼んでもいいけれど、そういうものの存在も信じているし、それを“成長”と呼ぶのだと思う」と述べている。