スティーブン・スピルバーグが13年ぶり来日! 「レディ・プレイヤー1」プレミアにて、ゴジラと自身代表作の意外な関係性を暴露

“ハリウッドの巨匠”スティーブン・スピルバーグ(71)が、13年ぶりに来日。最新監督作品「レディ・プレイヤー1」ジャパンプレミアに登場した。

もはや説明する必要がないほど輝かしいキャリアを持つ、スティーブン・スピルバーグ監督が新たに送り出すのは、壮大なSFアドベンチャー映画「レディ・プレイヤー1」。今から27年後の世界、そこに存在するのは誰でもなりたいものになれる夢の場所[オアシス]。天才創設者の遺言に仕掛けられた3つの謎と、56兆円の莫大な財産をめぐって、全世界を巻き込む争奪戦がはじまる。

本作にて描かれる「オアシス」の世界には、「ハローキティ」や「ストリートファイター」、さらには「機動戦士ガンダム」など、日本人になじみ深いキャラクターたちが数多く登場。まさに見逃せない新作を引っさげて、監督自ら登壇するジャパンプレミアを、4月18日、東京は新宿・歌舞伎町にて開催した。



スピルバーグ監督とともにプレミアに登場したのは、主人公パーシヴァル/ウェイドを演じるタイ・シェリダン(21)、アルテミス/サマンサ役オリビア・クック(21)、そして日本から本作に抜擢された、ダイトウ/トシロウ役の森崎ウィン(27)。初来日のふたりを含む、フレッシュな出演者たちを、超ベテラン監督が温かく見守る構図が微笑ましかった。






レッドカーペットイベントにて、キャストたちはゲストとともに集まった500人のファンと束の間の交流を楽しんだ。スティーブン・スピルバーグに対してファンたちは、「E.T.」(1982)や、「ジョーズ」(1975)など、さらには最初期の作品「激突!」(1971)など、それぞれの思い入れが深い作品のポスターやパンフレットを示し、サインを求めていた。監督自身もバラエティ豊かなファンのチョイスを、楽しんでいる様子だった。




ステージに立ったスピルバーグ監督は、「本日、お越しくださったみなさんにお礼を申し上げます。コンバンハ!」とにこやかに挨拶。「たくさんの映画のプロモーションで、日本を何度も訪れていますが、今回は13年ぶりとなりました。この映画はわたしにとって、とてもパーソナルな作品で、だからこそ自分自身で日本のみなさんに紹介することが重要だった」と、「レディ・プレイヤー1」について述べた。

【 #レディプレイヤー1 ジャパンプレミア】
スティーブン・スピルバーグの「コンバンハ」
すでに世界中で大ヒット中の本作について「とてもパーソナルな作品」
「日本のポップカルチャーもたくさん登場します。オリビア、ウィン、タイたちが演じるキャラクターの物語を楽しんで!」 #レディプレ pic.twitter.com/oT6KMcCBfh

— 海外ドラマ&セレブ情報TVグルーヴ (@TVGroove) 2018年4月18日

本作には、前述したとおり、日本のアニメやゲームなどから、数多くのキャラクターが“出演”している。「アニメに出会って以来、日本のポップカルチャーに夢中」だというスピルバーグは、日本文化の出会いは、「幼いころ、父に連れて行ってもらった東宝版『ゴジラ』だった」と告白。「クロサワやミフネ映画より先に、ゴジラに出会った。『ジュラシック・パーク』はゴジラの完全なるパクリだよ」と、自作を引き合いにだして、会場の笑いを誘った。なお、「メカゴジラ抜きじゃこの映画も出来上がらなかった」と、気になる発言も。「オリジナルのテーマソングも使っている」とのことなので、映画館でぜひチェックされたし。



一方、若いキャストたちは「なりたい自分になれる」という“オアシス”のアイディアにちなんで、「アイアン・ジャイアントになりたい。この映画にも出てくるし、特別な存在」(タイ)、「チャッキー。ちょっと悪いところがあるんだけれど」(オリビア)、「ドラえもん。オアシスに四次元ポケットの道具を広めたい」(森崎)と思い思いに想像を膨らませていた。

スティーブン・スピルバーグは同じ質問に、「レディ・プレイヤー1」に出演し、プレミアにも登場した「ハローキティになりたい」と回答。「あんまり監督は顔出しするべきじゃないと思っているんだけれど、自作に1シーンずつカメオ出演していた(アルフレッド・)ヒッチコックにならって、冒頭ですっと通り過ぎるキティになりたい」と、年長者らしい絶妙なコメントで周囲をうならせた。




日本から唯一本作に参加した森崎ウィンは、「このステージに立っているということが幸せ。今夜はぼくにとって、忘れられない、眠れない一夜となります」「ロサンゼルスのオーディションで出会ってから今日まで、幸せな気持ちでいっぱい。追いついていくのがやっと(笑)」と、終始“感無量”といった印象だった。

スピルバーグ監督とのエピソードとして、「監督からは、誰より最初にセットに来ているねって褒められました」という一幕を明かすも、監督本人はあまりピンと来なかった様子。ニコニコと笑ってごまかそうとする(?)スピルバーグ、これには森崎も「言ってましたよ、言ってたんです」と苦笑いしきりだった。




スピルバーグ作品の主演という大役を担ったタイ・シェリダンは、「とても特別な映画。関われたことが幸せ。ビジュアル面も素晴らしいけれど、人間味があふれるストーリーです。2018年のいまだからこそ楽しめるはず」と本作を猛プッシュ。ヒロインを演じたオリビア・クックも、「なるべく大きなスクリーンで見て!」とこれに続いた。



「レディ・プレイヤー1」という作品について、「この映画には、日本の文化がたくさん登場しますよ。何よりオリビア、ウィン、タイたちが演じるキャラクターたちのワンダフルなストーリーを楽しんでください」と語ったスティーブン・スピルバーグ。「日本もこの13年間で変わったようだけど、お互いに敬意を抱き合っている人々は変わらない。皮肉っぽさがないよね。アメリカとは大違い。この映画はぼくが作ってきた中で、一番皮肉っぽくない映画だから、日本にピッタリなんじゃないかな」と、スパイスの効いた発言で作品をPRした。

【 #レディプレイヤー1 ジャパンプレミア】
なりたい自分になれる本作にちなんで、スピルバーグがなりたいキャラは?
「キティちゃんになって、ちらっとカメオで通りすがりたいね」
おちゃめな監督の最新作は、4月20日より全国公開
今日のイベントの模様は後日詳しくお伝えします #レディプレ pic.twitter.com/XqTtII9pLC

— 海外ドラマ&セレブ情報TVグルーヴ (@TVGroove) 2018年4月18日

【ストーリー】
いまから27年後の世界。人類はゴーグル1つですべての夢が実現する VR ワールド[オアシス]に生きていた。そこは、誰もがなりたいものになれる場所。無敵のヒーローやハーレークイン、キティだってなれる夢の世界! ある日、オアシスの天才創設者からの遺言が発表される――「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産 56 兆円と、この世界のすべてを授けよう」と。突然の宣告に誰もが沸き立ち、56兆円をめぐって、子供から巨大企業まで全世界の壮大な争奪戦が始まった! 果たして想像を超えた戦いの先に、勝利を手にするのは一体誰だ!

「レディ・プレイヤー1」
4月20日(金)全国ロードショー 3D/2D/IMAX3DR/4D
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ザック・ペン
原作:アーネスト・クライン著「ゲームウォーズ」(SB 文庫)
キャスト:タイ・シェリダン、オリビア・クック、マーク・ライランス、サイモン・ペッグ、T・J・ミラー、ベン・メンデルソーン、森崎ウィン
配給:ワーナー・ブラザース映画
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