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映画「クワイエット・プレイス」主演ジョン・クラシンスキーのインタビューが到着! 妻エミリー・ブラントと共演した感想は?

2018年9月21日
ジョン・クラシンスキージョン・クラシンスキー
2018年度のオリジナル作品全米No.1大ヒットとなっている、ホラー映画『クワイエット・プレイス』。(9月28日公開)本作に出演しているジョン・クラシンスキーのオフィシャルインタビューが到着した。

「絶対に音を立ててはいけない世界」というオリジナリティ溢れる設定や、「ポップコーンを食べる音さえ躊躇するような静まり返った劇場」という、90分間“呼吸の音さえ恐怖に変わる”映画館の静けさが緊張感に変わる、劇場で初めて体験する現象にSNS上では口コミが殺到。スティーヴン・キングやクリス・プラット、ライアン・レイノルズら著名人も続々とSNSで絶賛コメントを投稿するなど「今一番みなくてはいけない映画」として、社会現象に近い口コミが拡がり話題を集めている。

「LOST」「プリズン・ブレイク」「FRINGE/フリンジ」の製作陣が贈る トム・クランシー原作の世界的ベストセラー小説、《ジャック・ライアン》シリーズのドラマシリーズ『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』が、8月31日(金)からAmazon Prime Videoより配信され注目が集まっている。

この度、『クワイエット・プレイス』共に主演を務めるジョン・クラシンスキーが、『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』(※以後、『ジャック・ライン』に略)について、そして『クワイエット・プレイス』について語るオフィシャルインタビューが到着。

『クワイエット・プレイス』は、監督を継続するかは発表されてはいないものの続編が決定、自身の監督作としては、同作チーム製作のSFスリラー「Life on Mars(原題)」で監督を務めることも決定するなど、俳優として、脚本家としてそして監督として、今ハリウッドの中で最も勢いのある人物といっても過言ではないジョン・クラシンスキー。

『ジャック・ライアン』撮影の傍ら、『クワイエット・プレイス』の準備に奔走していたことについてや、妻であるエミリー・ブラントについてなど、ドラマ、映画共に熱く語っている。


Q:ドラマ「トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン」に出演するきっかけなど教えてください。

「ジャック・ライアン」は、僕にとっては夢のような作品だった。僕は前から「ジャック・ライアン」の大ファンだったんだ。映画だけじゃなくて、本の方も。その理由は、陳腐に聞こえるかもしれないが、僕がいつも大好きになってしまうのは、自分自身の頭脳を使ってなんとか乗り切る男の話だからだ。

それはいまの時代、より適用できることだ。彼のスーパーパワーは、人間であることだ。彼の手からは火も吹かなければ、空も飛べない。それでも、ただ、難局を乗り切っていくんだ。いまの時代、そういうアイデアは共感できることじゃないかな。僕にとっては、彼(ジャック・ライアン)は、アメリカのジェームズ・ボンドだ。セックスの機会は遥かに彼より少ないが(笑)、僕は心を動かされたよ。そして、4人の監督がこのシリーズを手がけることになった。

大掛かりなショーで、僕たちはみんな学びながらこの大作に臨んでいったんだ。誰にとっても、これはジェットコースターのような、状況が激しく変化するような体験だった。なにしろ、ビッグなんだよ。僕でさえ、これがどれだけ大掛かりなドラマなのか、全く認識してなかったんだ。ああ、クールなドラマを撮影して、って思っていたら、実際は本当にとてつもなくて。このドラマの最もクールなことはね、僕に持ってこられた着想だった。“もし、ジャック・ライアンが2時間の映画にするべきでないものだとしたらだった。枠組みが映画には向いてないということだ。なぜなら、原作はあまりにも厚く、それは多くの題材が詰まっていて、実はジャック・ライアンが必要だったのはテレビ番組である、ということ。”それで、僕は出演同意したんだ。


Q:これまで2作の長編映画で監督を務めてきましたが、今作の内容は過去の2作と異なっています。もともとホラー映画には興味を持っていたのですか?

そうではないんだ。むしろ全く逆で、ホラー映画を怖がっていたくらいだ(笑)怖いから、ホラー映画を鑑賞するのも稀だった。だがある日、僕はTVシリーズ「ザ・オフィス」(05~13)に出演していた際に、同シリーズのクリエイター、グレッグ・ダニエルズが僕にアドバイスをくれた。「君の仕事は、台詞を(コメディ番組として)面白く発するだけじゃなく、単に台詞を発するだけでもあるんだ」とね。よく意味がわからなかった僕は「一体、どういう意味だい?』と聞き返したんだ。すると彼は「その台詞を視聴者が可笑しいと感じても良いし、感情的だと感じても良いということなんだ」とね。つまり全て発した台詞は、その視聴者の解釈によるものだということを、彼は言いたかったんだ。

これは、ほんの些細なアドバイスだが、僕にとっては大きなアドバイスになった。おそらく、あのアドバイスを受けていなかったら、僕は今作のようなホラー映画を決して手がけてはいなかったと思う。僕は家族と繋がっている感覚はあるが、ホラー映画をどう手がけて良いかわからなかった。でも、親が子供を守ろうとするストーリーならば、執筆できると思ったんだ。なぜなら、僕とエミリーの間には子供がいたからだ。だからグレッグのアドバイスを受けて、僕自身が気になっている最愛の家族のことを描き、それを観た観客はキャラクターを通して悲しく感じたり、強く感じたりし、そんな感情を僕は観客の解釈に委ねることができたんだ。

ホラー映画を手がけるとなったら、できる限りのホラー映画を鑑賞した。すると、いかに僕はホラー映画に対して無知だったかに気付かされた。怖いから鑑賞しなかったことが、むしろ馬鹿らしく思えた。過去のホラー作品にはB級映画がかなりあるが、今では『ぼくのエリ 200歳の少女』(08)、『ウィッチ』(15)など、ストーリー構成も素晴らしいホラー映画が存在する。今では、なぜそれらのホラー映画がベストであるか理解できるようになった。

Q:それらの映画が、ホラー映画に対して鈍感だった貴方を目覚めさせ、今作を手がけるうえで、ストーリーの構成に影響を与えたのでしょうか?

ジョン・クラシンスキー:そうなんだ。ぼくがホラー映画を観るときは、なぜ怖いのかという理由が必要で、それがわからないと、怖さが半減していたんだ。ただ、僕が育った頃の映画は『13日の金曜日』(80)のジェイソンや『エルム街の悪夢』(84)のフレディ・クルーガーのように、(理由もなしに)単に怖がらせてくれる映画が多かった。ただ現代のホラー映画では、いろいろなことが起きている。ちょっと古いが、『ジョーズ』(75)なんかも、単にシャークが襲ってきて怖いだけでなく、何か観客をスクリーンに結びつける要素がある。あのような映画には怖いだけでなく、観客を惹きつけさせる様々な要素があって、そういうところをストーリーに反映させたいと思った。

Q:では、今作はホラー映画ファンではない人々にとっても“良い映画”と言えるでしょうか?

ホラー映画ファンではない人々にとっても、今作は“良い映画”だと思うんだ。僕は自分の作品を母親のバロメーターで評価してもらうことは稀だが、彼女は今作を気に入ってくれると思っている。なぜなら、今作を通して、親になることの怖さを感じさせる大きなアイデアもあったからだ。今、ホラー映画が怖くて観られない人がいたら、彼らに何を言うかというと「怖くない、と決して否定しなくて良い。実際に怖いから」というね。でも今作を鑑賞すると、怖いだけでなく、別の方法(家族の要素など)で観客に満足してもらえると思っている。勿論、ホラー映画の恐怖は取り除けないかもしれないけれど、鑑賞して良かったと思ってもらえるはずだ。

Q:「音を出してはいけない」という斬新な設定の映画ですが、このユニークなアイデアは脚本に書かれてあったそうですが、それがどのように変わっていきましたか? 長年暖めていた企画だったのですか?

18ヶ月という、僕にとっては今までで一番短期間の作業だった。エミリー(・ブラント)が去年(2017年)10月に『メリー・ポピンズ リターンズ』(19)の仕事に出て、僕はその前の年(2016年)の9月、つまり2年前に、この企画が舞い込んできた。オリジナルの脚本を読み、そのときは役者として出演するつもりはなかった。でも脚本を読み終わって、この着想が僕のもとで、どう展開していくかを考えたとき、僕は監督し、自分が演じたいと思った。なせなら、僕らは(エミリー・ブラントとの間)に2人目のことができたばかりで、2人目だが、また新たに親になった感覚もあったからだ。撮影中も子供は未だ8、9ヶ月で、感情的にも彼女の安全を確保したい、大切に育てたいという考えを持っていて、それが何か映画にもたらしてくれるとも思った。

監督するというのは、実はエミリーのアイデアだった。僕は脚本を書き直して、演じたい、と強く願っていたんだ。エミリーは、これほど僕が何かにワクワク興奮して感動して夢中になっているのを見たことがない、といった。「だから、あなたが監督すべきよ」とね。僕は「ノー、僕にはできない」と、彼女に言っていたんだ。でも僕は10月に脚本を書き始めた。クリスマスには、僕の脚本のドラフトを終わらせた。そして僕は、ドラマ「トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン」(18)を3月に撮影した。毎日「ジャック・ライアン」をやりながら、映画のための準備に勤めたんだ。週末にはロケーションを探すために飛行機に乗り、「ジャック・ライアン」をやりながらキャスティングをしていた。「ジャック・ライアン」は3月から7月までが撮影期間だった。撮影が終了して、僕は5日間、オフがあった。その5日間の休日の直後に、この作品へと飛び込んでいったのさ。

Q:妻のエミリー・ブラントとは、どのような下準備をしたのですか?

彼女が出演の契約を結んでから、すぐにいかに静かな状態で撮影することが困難になるかを話し始めた。最初は「もし母親が子供達のために夕食を作っていたときに、誤ってスプーンを落としたり、コーヒーカップを強めに置いただけでも、家族は死んでしまうわね(笑)」とジョークを言っていた。ただ、そんなジョークがどれほど音を立てずに暮らすのが難しいか把握するバロメーターになった。

そして、脚本で音を立てずに描くことがリアルに感じられるかを、確かめていく作業も行った。するとエミリーは「もし、その脚本でリアルに感じない部分があったり、わたしのキャラクターがそういう言い方はしないと思ったりしたら、今、話し合わない?私自身は、撮影現場でカメラを回している時や、録音の人がマイクを握っている時に、そのようなことをまとめて現場で言いたくないね。なぜなら、問題が発生するから」と指摘してくれたんだ。さらに彼女は、監督が素晴らしいと言ってばかりいると、あまり納得できないとも話してくれた。だから、事前に彼女と会話するたびに、本音を言い合うことができたんだ。

Q: エミリーは女優として、あなたを驚かすこと場面はありましたか?
今作の撮影1週間前に、編集できる場所を探している際に、『メリー・ポピンズ リターンズ』の編集をしていたロブ・マーシャル監督に会った。彼は信じられないほど才能のある人物で、個人的に大好きな人だ。そんな彼が僕に「いつから撮影するんだい?」と聞いてきて、僕は「来週からです」と答えると、彼は「いずれわかるよ」と笑顔で語ってきた。僕はその含んだ彼の笑みを見て察して「僕はエミリーのことをすごく愛しているから大丈夫です」と答えたんだ。すると彼は「彼女と同じ部屋(現場)で、彼女の演技を見ない限り、彼女がなぜ、これほどまでに素晴らしい女優かわからないよ」と言ってくれたんだ。これまで全てのエミリーの出演作を観てきて、全ての作品を気に入ってきたが、彼が「同じ部屋で演技を見なければわからない」と言ってくれことが、興味深かった。


Q:子供を描くことは、撮影をするに辺り非常に苦労すると言われていますが、現場ではいかがでしたか?

誰もが僕に「子供とは一緒には働くな!撮影は遅れるし、彼らの働く時間は限られている。それに学校にも行かなければならない」とね。ところが、彼ら子役たちの方がプロフェッショナルで、むしろ僕の方が、彼らの仕事を遅らせてしまったかもしれない。さらに、彼らはリハーサルの過程でも、かなり思慮深く(演技の)アイデアについて話し合っていた。おそらく彼らは脚本を読んで、そこに記されていた内容から、それぞれが自分の演技を引き出していたと思う。

ミリー(ミリセント・シモンズ)を見つけたことは、この映画にとって指折りの、素晴らしい出来事だった。驚くほど優れた女優であるだけでなく、彼女が賢く、本当に天使のようであるからだけでもなく、彼女が聴覚障害や手話の経験や知識に対してオープンだったからだ。彼女は決して臆せず、レーガンならきっとこうするとか、こうコミュニケーションをとるはずだと、とても率直に語ってくれたんだ。ミリーの力は天性のものだった。

撮影に入った初め頃、彼女が歩いて橋を渡るとき、ぼくは彼女に言ったんだ。「不安、怒り、罪悪感、この家族のなかでのけ者だという感覚を、歩きながら全部表現して」そして彼女は見事にやり切った。ミリーと話したとき、自分は彼女のように全身全霊で相手に目を向けてこなかったのだと知った。ぼくの全身を見て、すべてを見通しているような相手は初めてだった。ぼくの手を見て、眉を見て、ぼくの心を見通しているようで。毎日泣きそうだったよ。彼女はただこちらのすべてを見ていて、それはすごく詩的で、心動かされることだ。彼女を公平に扱うことがとても大切だった。彼女はとても美しい人だから。

ノア・ジュプについては、実は彼と共に仕事(『ザバービコン 仮面を被った街』(17))をしたジョージ・クルーニーにメールで聞いたんだ。するとジョージは、ノアは、僕が今まで仕事をした中で、最も優れた子役の一人だと言っていた。ジョージは、TVシリーズ「ER 緊急救命室」(94~09)でダグラス・ロス役を演じ、多くの子役達と接してきている。そんな彼が言うんだから、きっと素晴らしい子役だと思った。そして、ジョージはメールの最後に、「君は、撮影は(ノアのおかげで)毎日、一時間短縮できるよ」と教えてくれた。でも、その一時間の短縮も、僕の監督演出や撮影の下準備で台無しにしてしまったんだ(笑)

Q:日本の映画ファンに注目して欲しいところはどこですか?

ホラー好きも大歓迎だし、加えて家族の在り方かな。大切な人を守るということ、過酷な世界で家族と協力するということ、ホラー映画で泣くと思っていなかったと言ってくれた人もいたけど、感情を揺さぶる作品になると嬉しいよ。


【STORY】
音を立てると“何か”がやってくる。
音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。その“何か”は、呼吸の音さえ逃がさない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。果たして彼らは、最後まで沈黙を貫けるのか―――?

■公開情報:
「クワイエット・プレイス」
9月28日(金)新感覚サバイバルホラー、解禁
(C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
 
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