RZA、ポール・ウォーカーに楽曲を捧げる

ポール・ウォーカー(享年40)の悲劇的な死は、ファンや家族、友人など多くを悲しませている。11月30日(アメリカ時間)に訃報が伝えられて以来、SNSは追悼メッセージで溢れているが、ウータン・クランのラッパーでプロデューサーのRZAは、音楽を通じて故人を偲ぶことを選んだ。

(写真=現地時間1日、米カリフォルニア州の事故現場にはたくさんの花やロウソクが供えられた)

RZAは1日夜(アメリカ時間)、音楽共有サービス「SoundCloud」を通じて、ウォーカーへの追悼メッセージと「Destiny Bends」という楽曲を公開した。

「「Destiny Bends」と題されたこの曲は、昨夜ポール・ウォーカーという名の善人の悲劇的な死を知った後に書いたものだ。ポールとは映画「Brick Mansion」の撮影を通じて出会った。俺たちは現場で一緒に話し、笑い、人生や子育てのアイデアを交換したものだった」とRZAは綴った。

ウィル・ウェルズというボーカリストが歌う「Destiny Bends」で、RZAは冒頭部分にのみフィーチャーされている。曲は「昨夜スタジオで自分の曲を書いていた俺は、君のために1曲書こうと決めたんだ」というRZAの語りから始まり、悲しげなピアノの音色に合わせて、ウェルズが「君について考えると/思い出すのは笑顔と輝く青い目だけ」と歌う。

ウォーカーの演技や15歳の愛娘への献身に、曲を通じて敬意を表したRZAは、「個人的に親しくなってからは1年も経っていないが、俺たちは作品やアートを通じて互いのことを知っていた」と追悼メッセージの中で明かした。

「俺は2人の息子と、親切にも歌ってくれた新しい友人のウィル・ウェルズと共に、時間をかけてこの曲を作った。俺たちはこの曲をポール・ウォーカーに捧げる。良い男だった。今後も一緒に仕事をする計画を立てていた。それは運命のように思えたが、“運命は曲げられてしまった(Destiny Bends)”」

ウォーカーは現地時間11月30日、米カリフォルニア州で起きた自動車事故により死去した。自身が主宰する慈善団体のチャリティー・イベントに向かっていたという。友人が運転していた車はコントロールを失い、街灯と木に激突して炎上、2人の死亡は現場で確認された。(MTV News)



【音源】 RZAがポール・ウォーカー捧げた曲「Destiny Bends」デモ音源