カニエ・ウェスト、グラミー賞ノミネーションにご立腹

第56回グラミー賞で2部門にノミネートされたカニエ・ウェストが10日(アメリカ時間)、主催の全米レコーディング芸術科学アカデミーへの不満をあらわにした。

ノミネート作品は6日に発表されていたが、どうやらカニエは忙しかったらしい。ようやくこの日、北米ツアーのアリゾナ州フェニックス公演にて、「俺のグラミー賞のノミネーションは一体どこなんだ?」とオーディエンスに語りかけた。

「(今年リリースしたアルバム)『Yeezus』は、どんな年間リストでも1位や2位に選ばれている。だが、グラミー賞では2部門にしかノミネートされていない。奴らは何を言おうとしているんだ?」

カニエは過去10年間に、グラミー賞で計53回ノミネートされており(史上5位)、21回受賞している(史上6位)。だが、今年度は「Yeezus」が最優秀ラップ・アルバム賞、「New Slaves」が最優秀ラップ・ソング賞にノミネートされるに留まった。

カニエがグラミー賞に不満をぶつけるのは、もはや冬の風物詩となっているが、確かに「Yeezus」はキャリア史上最も挑戦的な作品として、多くの批評家による今年度の年間リストに選ばれている。

とはいえ、グラミー賞はヒップホップ・シーン全体を軽視したわけではない。ジェイ・Zは最多の9部門にノミネートされているし、ケンドリック・ラマーとマックルモア&ライアン・ルイスは受賞資格を獲得した初めての年にして、それぞれ7部門にノミネートされている。(MTV News)