アリアナ・グランデ、新作に失恋ソングがない理由とは？

アリアナ・グランデのニューアルバム「Moonlight」に、元恋人のビッグ・ショーンについて歌った曲が収録されることを期待している人は、考え直した方が良さそうだ。

米「V」誌最新号で、自身が出演するテレビシリーズ「Scream Queens」のライアン・マーフィー監督によるインタビューに応じたアリアナは、ニューアルバムは「とても素直」で、これまでで「最も私的な作品」とした上で、元恋人に関する曲はフィーチャーされないことを明かした。

アリアナとショーンの破局は今年4月に報じられた。だが、本人いわく、「実際に別れてから、かなり経ってから知れ渡った」のだとか。

「ニューアルバムの曲作りをする頃には、私はもうふっ切れていた。だから、アルバムには(ショーンについての内容が)あまり入っていないわ。今の私はハッピーな状況にあるの。ふっ切れていたから、失恋アンセムは収録されないのよ。いいや、どうにでもなれ、って感じだったの」

アリアナとショーンは8ヶ月間の交際を経て破局し、「親しい友人」であることに変わりはないとコメントしていた。インタビューで失恋に関するアドバイスを求められると、「自分が幸せになるために、他の誰かに頼る必要はないのよ」と答えている。

「失恋に関する素晴らしいアドバイスを持っているフリはできないわ。失恋はつらいものだもの。がんばって、きっと大丈夫。あなたには誰も必要ないわ」とアリアナは語った。

「自分を幸せにしてくれる人がいるのは良いものだけど、自分自身で幸せになるのも良いものよ。あの人はあなたの幸せに貢献できるかもしれない。でも、あなたたちは2人の別々の人間なのよ」

どうやらアリアナはひとりでも完全に幸せなようで、「以前より力強く、大人になったと感じるし、自立しているの」と話している。

「それも私が怒りに満ちた失恋ソングを作らなかった理由の一部だと思う。私はそこには焦点を当てていなかったの」と彼女は説明した。

「今は全てが良いし、素晴らしいの…くだらない話を書く必要なんてある?それよりも、今起こっている本当にラブリーなことについて書きたいわ」

「ラブリーなこと」の1つは、最高裁判所がアメリカでの同性婚を認めたこと。アリアナは同性婚を以前から支持していた。

「他のどの家よりも、同性愛が普通だと考えられている家庭で育ったの。兄(フランキー・グランデ)はゲイだし、親友もみんなゲイだもの。兄がカミングアウトした時も、我が家にとっては大きな問題ではなかったわ」とアリアナは語った。

「人がセクシュアリティを理由に誰かを嫌うなんて、私にとっては言語道断。私は不寛容も批判も嫌い。大嫌いよ」

「(同性婚について)私は超情熱的なの。友だちがいじめられたり、兄がセクシュアリティのせいで傷ついたりするのを目にすると、怒り狂ってしまうのよ。とにかく受け入れられないから、怒り狂ってしまうの」と彼女は明かした

「愛する人が傷ついている姿を見ると、“こんなにうわべだけの、くだらない理由のために、人はどれだけ小さく、精神的に無知蒙昧で、信じられないほどバカになれるのだろう?”って思ってしまう。相手と会話もせず、セクシュアリティを理由に人を判断するなんて、どれだけ嫌なヤツになの?」

アリアナはMTVヨーロッパが10月25日(現地時間)にイタリア・ミラノで開催する、欧州最大級の音楽授賞式「2015 MTV EMA (Europe Music Awards)」にて、最優秀ポップ賞にノミネートされている。詳細はこちらのページをチェック。(MTV News)