ハリウッドの大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインがセクハラ報道で自身の会社から解雇

米ハリウッドの代表的な大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏(65)が、複数の女優や女性従業員に度重なるセクハラ行為を長年続けたとし、自身が共同設立した会社から解雇された。

ハーヴェイ・ワインスタイン氏はアメリカの巨大映画会社である「ミラマックス」を設立、「英国王のスピーチ」や「恋に落ちたシェイクスピア」など数々のヒット映画を生み出すなど、業界の重鎮的存在。しかし、ニューヨーク・タイムズが10月5日に報道した記事によって彼の約30年にも及ぶセクハラ行為の数々が明るみに出てきたのだ。

被害者の一人である女優のアシュレイ・ジャッドは20年前、ビバリーヒルズのペニンシュラホテルに呼ばれ、行ってみるとバスローブを着たワインスタイン氏がおり、「マッサージをしてくれ」「シャワーをするところを見ろ」などと要求してきたという。

さらにワインスタイン氏が共同経営していたワインスタイン・カンパニーの従業員にも「キャリアアップを約束する」などと話し、ホテルの部屋で裸のワインスタイン氏にマッサージをさせるなど、セクハラ行為は長年に渡り続いていた。

別の従業員は「この会社は女性にとって、汚染された環境」と話している。

この報道を受け、ワインスタイン・カンパニーは8日、ワインスタイン氏の雇用を停止したと声明を出した。ワインスタイン氏は解雇を事前に知らされていたという。

これをキッカケに従業員のみならず、多くの女優やセレブが被害を受けていたことを告白してきている。ハリウッドで最も影響力のある1人である同氏のセクハラに、ノーと言えなかった関係者が数多くいるようだ。