故プリンス、死亡事件の捜査が打ち切りが決定 証拠不十分で立件断念

2016年4月に死去した歌手プリンスについて、事件としての捜査が打ち切られることが発表となった。

プリンスは2016年4月21日、米ミネソタ州ミネアポリスの自宅「ペイズリー・パーク」にて倒れているところを発見。死亡が確認された。同年6月、現地の検視局は、死因がフェンタニルという鎮痛剤の過剰投与であると発表。その後も捜査は続けられていたが、現地検察は4月17日、「証拠不十分」として立件を見送り、捜査を打ち切ることを発表した。米Perezhiltonが報じている。

現地検察当局は、「懸命な捜査にも関わらず、プリンスがいかにしてバイコデンと思ったまま、フェンタニルを服用したのかを示し、また誰が偽造バイコデンをプリンスに与えたのかを証明する、信頼に値する証拠が得られなかった」との声明を明らかにしている。

現地の捜査機関は、動機の推察や、容疑者の割り出しができなかったとの理由から、プリンスの死を事件として立件することを断念したとしながらも、依然としてプリンスの死に関して深い謎が残ったままであることを明言している。

一方、米TMZは、プリンスが倒れて発見された際の自宅の様子を動画で公開。本人は発見時、エレベーターのドアによりかかっていたとされ、その部分は生々しくも黒く塗りつぶされている。

【動画】プリンスが発見されたペイズリー・パーク


合わせて同メディアは、死亡前日、4月20日のプリンスをとらえた動画を公開。マイケル・シューレンバーグ医師のオフィスへ入っていく場面を映したものだ。この医師はプリンスに対して、鎮痛剤パーコセットを処方していたが、この一件は死とは無関係であると結論付けられている。

【動画】死去前日のプリンス