米銃乱射事件がハリウッドを直撃! イベント中止、放送差替え、ヒット曲急降下など

今月14日、米コネチカット州にある小学校に20代の男が突然侵入し、児童を含む27名を銃殺するという大惨事が起こったが、この事件によってエンターテインメント業界にも多大な影響が出ている。

映画界では、17日にニューヨークで開催予定だったトム・クルーズ主演の映画「アウトロー」のプレミアイベントが延期されたほか、18日にロサンゼルスで開催予定だったクエンティン・タランティーノ監督最新作「ジャンゴ 繋がれざる者」のプレミアイベントが中止。

また、14日に全米放送される予定だった人気SFドラマ「ヘイヴン -謎が潜む町」シーズン3の第12話「Reunion」は、高校でのバイオレンスなシーンが含まれていたために、本作の放送局Syfyは急きょ放送中止を決定した。

銃乱射事件の影響は映画やドラマだけに留まらず、アニメ番組にも及んだ。米FOXで放送されている人気アニメ「ファミリー・ガイ」と「American Dad!」は、銃乱射事件を考慮し、新エピソードの放送を中止。以前放送されたエピソードを放送するという処置を取った。

そして、人気歌手ケシャ(Ke$ha)のヒット曲も銃乱射事件の影響を受けたようだ。ラジオチャートで3位だった「Die Young」は、今週に入って約11%オンエアー数が減少。「早死に」という意味を持つタイトルもとい内容が敬遠されたと見られている。

このことを受け、ケシャはツイッターで「私自身、『Die Young』には悩んでいたわ。私はこんな歌詞を歌いたくなかったんだけど、無理やり歌わされたの。この悲劇に遭われた人にお悔やみを申し上げます。なぜ、私の歌が今不適切なのかは、私も理解している。言葉で表現することはできないわ」とツイートしている。

また、17日に全米放送された米人気オーディション番組「ザ・ヴォイス」では、同番組の審査員であるクリスティーナ・アギレラやマルーン5のアダム・レヴィーン、シー・ロー・グリーンらは犠牲者の名前が書かれたカードを持ちながら、「ハレルヤ」を合唱。哀悼の意を表した。

【動画】「ザ・ヴォイス」で「ハレルヤ」を合唱