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映画「ブロークンシティ」ラッセル・クロウ インタビュー公開! 「自分が演じる政治家の腐敗ぶりが気に入った」

2013年10月15日
マーク・ウォールバーグ(左)、ラッセル・クロウマーク・ウォールバーグ(左)、ラッセル・クロウ
©2012 Georgia Film Fund Seven LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l.
人気俳優マーク・ウォールバーグとラッセル・クロウが共演する映画「ブロークンシティ(原題:BROKEN CITY)」が、10月19日(土)、新宿バルト9他、全国ロードショーとなる。

最新のカルチャーやエンターテインメントの発信地にして、国際政治と経済の行方を決める、アメリカの中の独立国家とも言えるメガシティ、ニューヨーク。本作は、まさに世界の中心であるこの街の、知られざる<凶暴な素顔>を容赦なく暴き出す、クライムサスペンスだ。

汚れた街の象徴である大物政治家を演じるのは、アカデミー賞俳優ラッセル・クロウ。彼に金も地位も奪われながら、腐敗した巨大権力にたった一人で闘いを挑む元警察官には、2度のアカデミー賞ノミネートを誇るマーク・ウォールバーグ。役者という天命を生き抜く二人の個性派俳優がついに初共演。凄絶な勝負のカギを握る女には、アカデミー賞女優キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。監督は、「ザ・ウォーカー」など重厚な男のドラマ演出に定評のあるアレン・ヒューズ。

本作の日本公開を目前に控え、ラッセル・クロウのインタビューが到着した。


Q:あなたが色んな役に挑戦されているのが素晴らしいと思います。これまで出演してきた映画を並べるとそれがあなたの信念だと思いますが、今回の役はどこに惹かれましたか?

クロウ:
これまでニューヨーク市長を演じたことは無かった(笑)。僕の記憶が正しければ、今回のような政治的なストーリーに政治家の役で出演するのは初めてだ。政治家を追跡するジャーナリスト等は演じてきたけど、政治家自身になったことはこれまでなかった。この男の恥知らずな腐敗ぶりが気に入ったんだ。彼は我が道を進んでいて、職務に敬意を払うのを通り越し、自分自身の巣を作りはじめた。それは掘り下げるのに値すると思ったんだ。どうやってそこに到達したのか興味があった。

ラッセル・クロウラッセル・クロウ
©2012 Georgia Film Fund Seven LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l.


Q:政治との付き合い方に影響はありましたか。そこは腐敗した人たちがいて、おかしな、独特な世界だと誰もが思っている。今回の経験で「これはめちゃくちゃだ」とより感じるようになりましたか?

クロウ:
君が今ほのめかした通り、それは誰もが知っていることだ。おそらくこの40~50年は一般人と彼らの政治家や官公庁との関係はかなり難しい時代だっただろう。メディアによる監視が厳しくなるほど、政治に大きく影響を及ぼすことは難しくなる。だから僕がこの映画で演じたニック・ホステラーのような人物は別の時代を思い出させる。市長という立場の力が曖昧で利用できた時代。それが彼のやり方だ。過去のニューヨーク市長を調べたけど僕がこの映画で演じた役ほどの悪い奴は、ただの1人も見つけられなかった。元ロードアイランド州プロビデンス市長バディ・シアンチからはヒントをもらったよ。彼はちょっとした人物、ちょっとした伝説的な人物だ。バディ・シアンチに比べ、ホステラーの方が保守的(派閥意識が高い)だと思うけど。とにかく、我々が官公庁にいる人たちに与えるプレッシャーは、興味深いと思うよ。


Q:アレン・ヒューズとの仕事について

クロウ:
アレン・ヒューズ監督が初めて兄のアルバートと組まずに単独で手掛けたプロジェクトで一緒に取り組めたのはとても面白かったよ。ヒューズ兄弟は過去20年の間にかなりの数の映画を2人で撮ってきた。彼と仕事するのも最近経験する変化で突然一緒に仕事をする監督が全員自分より若いっていう状況も興味深かった。そこには別の類の責任感を感じるんだ。置かれている状況を説明するのに、座って周りに戦争の話を聞かせたりね。なかなか良かったよ。キャストも素晴らしかったしね。マーク・ウォールバーグ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アロナ・タル、バリー・ペッパー、カイル・チャンドラー、ジェフリー・ライト。素晴らしいキャストだったよ。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(左)、ラッセル・クロウキャサリン・ゼタ=ジョーンズ(左)、ラッセル・クロウ
©2012 Georgia Film Fund Seven LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l.



Q:若い監督の話をするときや彼らに助言するとき、自分を父親のような存在と意識しているか?

クロウ:
僕の仕事は常に監督のために働く、そして彼らは撮影監督、美術監督など様々な補佐役を求めている、と見ることができる。監督と密に取り組み主役を演じるというのもその一つだ。僕がよく冗談で言うのが、僕はこのクルーズ船のエンターテインメント監督で、キャストやクルーがそれぞれの仕事を楽しめるようにする、ということ。好きじゃなきゃ、こんなに朝早く起きて仕事を片付けるのは苦痛になる(笑)。撮影現場では前向きなパワーを持つことが本当に大切なんだ。アレン・ヒューズ監督はどうやって物事を達成するかの議論にとても前向きだった。やっていないことは外から見たら不可能に見えることがある。でも僕の場合、この仕事を始めてからかなり時間が経っていて、その前にやってきたことに加え、過去20年間実際に映画を作ってきた。何かが起きた時、過去に同じようなことを経験したことがあって、その問題がいかに簡単に解決できるのかを知っている。常に引き出しに解決策を持っている人でいられるのはいいことだ。


Q:もし映画俳優として挫折したら、舞台俳優、政治家など選択肢があると思うけど?

クロウ:
それを言い出したら、他の惑星にさえ住めてしまうよ。たとえばクリプトン(「スーパーマン」に登場する惑星)とかね(笑)


映画「ブロークンシティ」は、10月19日(土)より新宿バルト9 他全国ロードショー。

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■ ストーリー

超一流の大物政治家に、妻の浮気調査を頼まれた三流私立探偵。だが、それは巨大な汚職事件への幕開けだった──。

7年前に警察官を辞職したビリー・タガート(マーク・ウォールバーグ)は私立探偵を開業し、危険だが金にならない仕事に追われていた。ニューヨークの街が8日後の市長選に沸くなか、ビリーは現市長のホステラー(ラッセル・クロウ)に呼び出され、妻(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の浮気調査を依頼される。ビリーと市長は、ビリーの辞職の原因となった、ある殺人事件の秘密を共有していた。浮気相手を探り出し、愕然とするビリー。それは対立候補ヴァリアントの右腕、アンドリュースだった。調査を終えた数日後、アンドリュースが路上で何者かに射殺される。ホステラーの陰謀に利用されたことに気付き、正義だけを武器に立ち上がるビリー。果たして勝ち目ゼロの復讐の行方は──?


■ 公開情報

「ブロークンシティ」
10月19日(土)、新宿バルト9 他全国ロードショー

原題:BROKEN CITY
監督:アレン・ヒューズ(「ザ・ウォーカー」、「フロムヘル」) 脚本・製作総指揮:ブライアン・タッカー
音楽:アッティカス・ロス(「ザ・ウォーカー」、「ソーシャル・ネットワーク」、「ドラゴンタトゥーの女」)
製作:ランドール・エメット(「噂のギャンブラー」、「エンド・オブ・ウォッチ」)
出演:マーク・ウォールバーグ、ラッセル・クロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジェフリー・ライト、バリー・ペッパー、アロナ・タル、ナタリー・マルティネス、カイル・チャンドラー 他
配給:ショウゲート
公式サイト //brokencity.jp/
©2012 Georgia Film Fund Seven LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l.

R・クロウ&M・ウォールバーグ共演「ブロークンシティ」予告編解禁! NYの凶暴な素顔を容赦なく暴き出す(2013年8月27日)
ラッセル・クロウとマーク・ウォールバーグが共演するクライムサスペンス「ブロークンシティ」の予告編が解禁となった。

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