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映画「ボヘミアン・ラプソディ」主演キャストにインタビュー! 巨大なプレッシャー&超責任重大な役柄に公開後のファンの反応は・・・?[インタビュー]

2018年11月8日
左からグウィリム・リー、ラミ・マレック、ジョセフ・マッゼロ左からグウィリム・リー、ラミ・マレック、ジョセフ・マッゼロ
© 2018 Twentieth Century Fox
伝説のロックバンド「クイーン」をテーマにした映画「ボヘミアン・ラプソディ」のPRイベントのため、フレディ・マーキュリー役ラミ・マレック、ブライアン・メイ役グウィリム・リー、ジョン・ディーコン役ジョセフ・マッゼロが来日した。

この映画は、「ボヘミアン・ラプソディ」や「伝説のチャンピオン」など、数々の名曲を世に送り出し、圧倒的なライブパフォーマンスで世界中のファンを魅了した伝説のロックスター“フレディ・マーキュリー”と彼の愛したバンド“クイーン”の物語を描いたものだ。

今回初来日だという3人には役作りの方法、感じたプレッシャー、築き上げた絆などたっぷりと語ってもらった。


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窓からファンに手を振る3人窓からファンに手を振る3人
© 2018 Twentieth Century Fox


Q.伝説のロック・スターを演じる機会はなかなかないですよね。パフォーマンスのシーンはリアルな感情が入り混じるかとも思いますが、演じてみていかがでしたか?

ラミ・マレック「フレディ・マーキュリー役をやるということは言葉にできない程、恍惚的で素晴らしいことだった。俳優がロックスターになるなんて、これ以上アドレナリンが出ることはないよ。なぜロックスターがライヴの後にパーティを開く“必要”があるかが理解できたね(笑)」

ジョセフ・マッゼロ「面白いことに、自分が映画の中で演じているって忘れちゃったくらい興奮したよ。なぜかというと、まず撮影初日は(映画ラストシーンの)ライヴ・エイドでのパフォーマンスシーンだったんだ。パフォーマンスシーンを終えてから、演技のパートに入ったから少し変な感じだったけど、俳優の醍醐味は“自分が経験していない人生を経験できる”というものだからね」

グウィリム・リー「僕は今30代なんだけど、昔はロックスターに憧れてて、今はその“フリ”をするチャンスが来たと感じたね。パフォーマンスをしている自分自身、鳥肌が立ったよ」


Q.ジョセフさんが、ジョン・ディーコンのリアルな動きを演技に取り入れた際に「ジョンにこんな動きあったっけ?」とファンからの投稿があったそうですね。他にファンの反応はありましたか?

ジョセフ「よくベン・ハーディ(ロジャー・テイラー役)に“彼は本当にホットだって伝えて”ってリクエストが来るよ(笑)。こういうのにはリプライしないけどね(笑)」

グウィリム「沢山の支持するコメントが寄せられているよ。これは僕たちにとって本当に意味のあることなんだ。というのも、クイーンのファンを裏切ってはいけないという責任感を持ってやっていたから。ファンの“ファミリー”として受け入れられた気がするね」

ジョセフ「僕は今はジョン・ディーコン・フェイク(偽もの)って呼ばれてるんだ(笑)。でも全てのコメントはいいもので、意地悪な批判とかは全くない。喋り方や動き方も正しくやった、と言われるからすごく嬉しいよ」

ラミ「僕はあまりSNSをやっていないんだけど、フレディの妹(カシミアさん)ととても仲良くなれてね。次にロンドンに行ったときはお茶したり、これからもずっと連絡を取ろうと言ってくれたりして、僕にとって信じられない事が起きているよ」


Q.この映画は“チームとしてのクイーン”がうまく描かれていると感じました。同作に関わらず、チームとして演じることにおいて大切にしていることは?

グウィリアム「僕が心配りをしているのは、同じシーンに他の人が出ている時。演技というものは一人ではできなくて、他の人に頼るときもある。それはバンドとも似ているんじゃないかな」

ラミ「最初に“ライヴ・エイド”のシーンを撮ったときから僕らはまるでマグネットのようにひとつに、家族になった。そして今日本にいて、(資料を指して)このクイーンが東京タワーの前で撮った写真から目が離せないよ。僕たちも絶対これをやらなきゃ!」

ジョセフ「僕は(写真と同じ)白いスーツを買わなくちゃ」

ラミ「昨日はここに行ったしね(3人で居酒屋に行った写真を見せてくれる)。みんなと一緒にいられるのが本当に楽しいんだ。家族のように仲が良いし、みんながちゃんとカメラに映るようにお互いを気遣ったよ(笑)。でも一番のお気に入りの部分は、脚本に書いていないアドリブの部分。僕は実はジミー・ヘンドリックスの私物である、白い大きな袖の衣装を着たんだけど、グウィリムがそれを見て『怒ったトカゲみたいだな』って言って笑いあったんだよ。そういうやりとりが本物になった。ジョセフはアドリブが多くてね。そういうおかげで、どんな演技をするにも自由を感じられた。他の多くの映画では起こらないことだよ」

ジョセフ「4歳から演技をしているけど、子供の頃オーディションに僕を連れて行ってくれた父はいつも『リアルにやれ』って言ってたんだ。それがモットーになっているから、正直な演技を心掛けたよ」

ラミ「(メモをする仕草で)『リアルにやれ』、ね(笑)」

© 2018 Twentieth Century Fox


Q.仲が良いという4人で先ほど“家族”というフレーズが出てきましたが、みなさんが自分たちを本当の家族のよるに感じたエピソードがあれば教えてください。

ラミ「『地獄へ道連れ』の時じゃない?」

ジョセフ「そうだね。ラミと僕はもう11年来の友達なんだけど、会ってすぐに仲良くなったし、他のみんなもすぐに馴染んだよ。演奏シーンではバックトラックに合わせて僕たちも実際弾いていたんだけど、「地獄へ道連れ」のシーンの撮影の時はバックトラックなし、つまり僕たちだけの演奏だった。そこへラミが『僕はどこから入ろうか?』と言ってきて、その会話をしている時に、自分たちって本当のバンドになったんだ、って感じたよ。その瞬間は努力の集大成でもあったね」

ラミ「ジョセフと僕は8年前にTVドラマ『ザ・パシフィック』で共演して、その時はジョセフが主演だった。リードロールの彼からその時学んだことが今すごく役立っているよ。今回この役が決まったときもジョセフからメールで「君のサポート役をできることが嬉しいよ」って来て、今思い出しても感情的になりそう(笑)」(ジョセフにキスをするラミ)

グウィリム「絆にはアップダウンがあるけど、本当に大変な時期にお互いを助け合えた時に、家族だと感じたよ」


Q.クイーンのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが実際に監修も務めましたが、フレディ・マーキュリーという人物はどのような人だと言われましたか?

ラミ「2人とも口を揃えて言ったのは、彼が素晴らしい“平和メーカー”であったこと。常にみんなで音楽を作ることを考えていた。ブライアンが言っていたことですごく印象的なのは、フレディが病気になって弱っている時もメンバーに“書いた曲を送ってくれ、もしくは僕が作ったものを送る”と訴えていたこと。スタジオで一緒に音楽を作る体力はないのに、一人で歌を入れようとしたんだ。フレディは情熱的な人ってことはみんなが知っていると思うけど、これを聞いた瞬間に彼は超越した、違うレベルの人だと思ったよ」

© 2018 Twentieth Century Fox


(インタビュー以上)
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