ジョージ・ルーカス監督が手がけた「スター・ウォーズ」の初稿原稿がアメコミ化へ

大手アメリカン・コミックス出版社のダーク・ホース・コミックスは、3月31日、ジョージ・ルーカス監督が執筆した「スター・ウォーズ」の初稿原稿を、コミック化することを発表した。

「A New Hope」というタイトルのこの初稿原稿は、ラフなものであるが、映画版とは大きく異なる点が多いとのこと。ハン・ソロは6フィート(約183センチ)もある大トカゲで、ルーク・スカイウォーカーは騎士という設定だという。

コミック作品は、ダーク・ホース・コミックスと、スーカスブックスの編集長J.W.リンズラーの共同制作になる。コミックを描くのは、マーベルの「アベンジャーズ」を手がけたマイク・メイヒューになるとのことだ。

リンズラーは、「ルーカスフィルムの保管庫を調べていたとき、私はたくさんの宝を見つけました。中で、最もびっくりしたのは、『スター・ウォーズ』の初稿原稿を見つけたときです。彼が最初に思い浮かべていたイメージは、とても幻覚的で、恍惚状態に陥るほどでした」

「ジョージと他の本のプロジェクト企画で一緒に働いてきたとき、この『スター・ウォーズ』の初稿原稿を、コミック化できないかって質問したことがあるんです。彼は乗り気じゃなかった」

「数年後、ダーク・ホース・コミックスの貴重な助けを得て、『スター・ウォーズ』初稿原稿が、どのようなコミックになるかを、色つきで、ジョージに提示したんだ。そしたら、今度はOKがもらえたんだ」と説明。

ダーク・ホース・コミックスの副社長、ランディ・ストラドレーは、本プロジェクトについて、「『スター・ウォーズ』を最初に読んだのが、どこでかは忘れてしまった。何年も前だったからね。でも、ルーク・スカイウォーカーが年がいったジェダイの騎士だったり、ハン・ソロが6フィートのトカゲだったりして、映画の『スター・ウォーズ』ファンだった脳をひっくり返してしまうほど、強烈なものだったよ」「この手の作品は、歴史から消え去っていくものだと思っていたからね。再び、息を吹き返させることは、自分にとって夢を叶えることなんだよ」とコメントしている。

このコミックは全8号のシリーズとして、今年9月から発売される予定だと伝えられている。