音楽配信サービスSpotifyから楽曲を削除したテイラー・スウィフト、ジェイ・Ｚ所有のサービスで楽曲を配信開始

昨年11月、自身の権利を守ることを目的に、音楽ストリーミングサービス「Spotify」から自身の楽曲をすべて引き上げたテイラー・スウィフトが、新たに別のストリーミングサービスで楽曲の配信を開始した。

「音楽は無料であるべきではない」という持論に基づき、「Spotifyに音楽をのせて以来、音楽に対して正当な価値が払われなかった」との理由からSpotifyより自身の楽曲をすべて撤退させたテイラー。その勇気ある決断は、世間から大きく評価され、英「The Guardian」誌によって“もっともパワフルな100人”の第10位に選ばれる大きな要因となった。


そして現地3月24日、テイラーの楽曲が新たに別のサービスにて配信されることとなったと米ビルボードが報道。テイラーの楽曲を配信するのは、TIDALという、ビヨンセの夫でラッパー/プロデューサーのジェイ・Zが所有するストリーミング・サービス。7日間のフリートライアルを設けており、毎月19.99ドルで配信楽曲を堪能することができるという。

しかし、テイラーの最新アルバム「1989」は同サービス上で配信されることはないという。また、テイラーの楽曲を配信している他のストリーミング・サービス(RdioやBeats)などでも同アルバムは配信されていないとのこと。

この理由についてテイラーの代理人は、次のようにコメントしている。

「『1989』を除く他のテイラー・スウィフトのアルバムは、サブスクリプション費用がかかるサービスに限り配信を行います。この事実は変わりません。(テイラーの所属する)ビッグマシン・レコードは、音楽は価値あるもので、テイラーの音楽が無料で聴けるようになるべきではないと信じています。『1989』はTidalだけでなく、他のサービス上においても配信はされません」