セリーヌ・ディオン、末期がんの夫に「わたしの腕の中で看取る」と約束 歌手活動復帰についても語る

咽頭ガン闘病をする夫のために歌手活動を休止していたセリーヌ・ディオンが、ラスベガスの定期公演に復帰するにあたりインタビューを受け、悲痛な胸の内を語った。

USAトゥデイ紙のインタビューに応じたセリーヌは、今月27日の復帰公演初日について、「最初のショーは繊細なものになるでしょうね」「むなしくなったかと思えば笑ったり、気まずくなったり、涙を流したり。でも、それが復帰なのよ。でなきゃ、アルバムをリリースしてるわ」とコメント。

セリーヌは12歳の頃からマネージャーとして彼女を支えてくれているレネ・アンジェリルと恋に堕ち、26歳の時に結婚。14歳の長男を筆頭に、4歳の双子の男児と3人の子供にも恵まれている。しかし幸せな時間は長く続かず、結婚4年目にレネが咽頭ガンを発症。セリーヌは歌を歌い、子育てをしながら、夫の闘病生活をサポートする生活を送るようになった。

昨年8月にセリーヌが歌手活動を休止し「レネの看病に専念する」と発表した時、レネが末期の状態だと伝えるタブロイドもあった。セリーヌは今回のインタビューで、レネは栄養チューブで命をつないでいることを告白。「医者には何度も尋ねたわ。余命のことを。あと3週間、3ヶ月?って。レネが知りたがってるのよ」「でも、医者はわからないって言うだけなの」と余命わずかな末期であることを認める発言をした。

ほかにも、夫婦の間で「最期について」を語ることもあると認め、「“怖い?怖いでしょうね。教えてなんでも言って”って問いかけると、レネは“きみの腕の中で死にたいな”って言うの」と明かし、「“わかったわ。もちろんよ。その時が来たらあなたの側にいて、あたしの腕の中で逝かせてあげる”」と約束したことも語った。

また、このタイミングで復帰することについて、セリーヌは「レネに自分は大丈夫、強いんだという姿を見せたいから」だと説明。「膝が震えるかもしれないけれど、愛する人が弱り助けを必要としたら、泣いてなんかいられないのよ」「全部終わったら泣くわ。でも、今は泣いてなんていられない」と気丈に語った。