事件から６年、リアーナが語るＤＶ被害の余波 「なぜ被害者がくり返し罰を受けないといけないの…」

リアーナが最新インタビューの中で、元恋人のクリス・ブラウンによる暴行事件が及ぼした余波について語った。

クリスは2009年2月のグラミー賞授賞式前夜、リアーナに暴行を加えたとして逮捕された。傷だらけのリアーナの顔写真がインターネットに流出し、人気アーティストによるドメスティックバイオレンス(DV)事件は世間から大きな注目を浴びた。

自身が表紙を飾った米「ヴァニティ・フェア」誌最新号のインタビューの中で、リアーナは問題の写真を流出した人物について、「モラルよりもお金が重要だと考えた、とても汚らわしい女性」だと説明している。

その後も事件の話題はリアーナについてまわった。2014年には、米プロフットボールリーグNFLのボルティモア・レイブンズに所属していたレイ・ライス選手がDV容疑で逮捕されたことを受け、米CBSがフットボール放送の際に予定されていたリアーナによるパフォーマンスのオンエアを延期。リアーナはCBSによる決断に対して怒りをあらわにし、大きな話題となった。

「あの件はとにかく理解できなかったわ。どうして被害者がくり返し罰を受けないといけないの? 過去のことなのよ。(DVは)とても深刻な今でも起きている問題だから、“忘れて”とは言いたくないけれど」とリアーナは振り返った。

「隠すような話題ではないし、何でもなかったかのように片付けたり、真剣に受け止めないなんてことはできないわ。でも、私にとって、それにDVの被害に遭った誰だって、思い出したい人なんていないと思う」

「だから、そのことについて1回でも、まして200回も話すということは…どうして私が罰を受けなければならないの? という感じよ。私には納得できなかった」と彼女は加えた

事件の3年後にクリスとの復縁が報じられ、彼に対する自身への接近禁止令を解除するよう裁判所に求めたリアーナだが、現在はほとんど連絡を取っていないという。

「彼を嫌いなわけではないわ。彼のことは死ぬまで気にかけると思う。私たちは友だちではないけれど、敵でもないの」とリアーナは語った。

(MTV News)