「X-ファイル」「24」「プリズン・ブレイク」ら、復活ドラマがそろって放送を終了！ あきらめないFOXが抱く、来期以降への野望とは？

オリジナルシリーズ(1993～2002放送)から、14年ぶりに復活した「X-ファイル」が、再びシリーズに幕を下ろすこととなった。

2016年からシーズン10を放送、今年1月から3月にかけて続くシーズン11が放送されたものの、モルダーとスカリーの活躍は、またもしばらくの間はお預けとなるようだ。番組を放送する米FOXが5月14日に開いた会見にて、同社CEOのゲイリー・ニューマンが、「次のシーズンを作る予定はない」と、シリーズ継続をキッパリを否定した。TVLineが伝えている。

主役のひとりであり、一貫してスカリー役を演じるジリアン・アンダーソン(49)が、シーズン11は「自分にとってラスト」と発表したシリーズ降板の影響は大きい。ジリアンは今年1月、「人生においても、キャリアにおいても、やりたいことが山ほどある」として、番組やファンに感謝をしつつも、「ひとつのことに、何か月もしばられたくない。チャレンジしたい」とスカリーに別れを告げた。

しかしFOX側は、あくまでも今回の打ち切りは、「現時点での決断」と位置付けており、将来的に「X-ファイル」再復活の可能性があることをにおわせている。製作総指揮のクリス・カーターも、「これ以上やらないなんて想像もできない。やることはまだまだある」と衰えない意欲を示しており、「ハードコアな番組ファンは、これが本当の“最終回”ではないと知っているだろう」と挑戦的だ。


この数年にかけて、FOXは「X-ファイル」を含む過去の人気作品をよみがえらせてきた。2010年に放送を終了した「24 -TWENTY FOUR-」だが、2014年の「リブ・アナザー・デイ」を挟み、2017年2月にスピンオフ「24:レガシー」を放送開始。同年4月には、「プリズン・ブレイク」が2009年の放送終了以来、初めて復活し、シーズン5を放送した。これらのシリーズは、来期以降どうなっていくのか。TVGuideがまとめている。

オリジナルシリーズから、ウェントワース・ミラー、ドミニク・パーセルら、出演者も一緒に復活した「プリズン・ブレイク」について、FOXは「新シーズンはごくごく初期の準備段階にある」と明かしている。シリーズが継続される可能性は高いようだが、「今後数か月間はこれといったアナウンスは期待できない」とも話しており、ファンはしばらく待つ必要があるようだ。

一方、キャストを入れ替え、番組の“顔”であったキーファー・サザーランドをプロデューサーに迎えたスピンオフ「24:レガシー」は、シーズン1の放送後、打ち切りをすでに決定している。しかし「レガシー」は終われど、「24」フランチャイズはまだ継続の道を探っており、これまでシリーズに関わってきたクリエイターたちが案を出し合っているとのこと。FOXはこの状況に期待をかけているというが、やはり形になるには時間がかかりそうだ。