アメリカ・テレビ業界に異変？ 2018年秋シーズンに、人気作品の大量打ち切りが決定！ 「大虐殺」との揶揄も

2018年秋シーズンへ向け、米各テレビ局が、それぞれのラインナップが発表。人気作品を含む大量の打ち切りが次々とアナウンスされ、「春の大虐殺」(Perezhilton)とまで報じられている。

【ABC】
米ABCは、キーファー・サザーランド主演作品「サバイバー: 宿命の大統領」の放送を、現在放送中のシーズン2にて打ち切ることを発表。「24」シリーズで敏腕捜査官を演じたキーファーが、大統領役に転向とあって話題となった作品だが、平均視聴率は同局の放送するドラマ中、7～9位程度と苦戦。現地時間5月16日に放送されるエピソードが、最終話となることをTVLineが伝えている。

加えて同局は、FBI捜査官候補生たちの成長を描いた作品「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」の放送終了も発表している。ミス・ワールド優勝の肩書を持つインド出身の女優プリヤンカー・チョープラーがブレイクするきっかけとなった本作だが、現在放送中のシーズン3にて幕を閉じることとなった。

ABCが、「スキャンダル 託された秘密」(7シーズン)や、「ワンス・アポン・ア・タイム」(7シーズン)といった人気作品の放送を、来期は継続をしなかったことは、すでに大きく報じられた。さらに同局は、マーベルコミックを原作にした「インヒューマンズ」、「glee/グリー」リア・ミシェルの出演作「The Mayor(原題)」といった作品を、1シーズン限りで打ち切ることを決定した。


【CBS】
米CBSは、これまで4シーズンを放送してきた「SCORPION/スコーピオン」の放送終了を明らかにした。本作に登場する天才集団のひとり、ケイブ・ガロを演じたロバート・パトリックは、「ファンのみんな、ありがとう!」と別れのツイート。ペイジ・ディニーン役のキャサリン・マクフィーも、「多くを学ばせてくれた関係者」や、「とても情熱的だったファン」へ向けて感謝の言葉をつづり、「私たちはいつまでもファミリー」と別れを惜しんだ。

Thank you to all the fans! The writers, the crew, the cast, and @CBS it’s been a great story to tell and a hell of a run! On to the next! #loveya #TeamScorpion @ScorpionCBS

— Robert Patrick (@robertpatrickT2) 2018年5月12日

thank you so much to @CBS for this journey, to my awesome cast mates and crew whom I learned from every day and to all the wonderful @ScorpionCBS fans for being so passionate about what we created. we’ll always be a family. #TeamScorpion pic.twitter.com/ylAMMakQbT

— Kat McPhee (@katharinemcphee) 2018年5月12日

さらにCBSは、「救命医ハンク セレブ診療ファイル」の主演マーク・フォアスタインを起用した新作「9JKL(原題)」を1シーズンで打ち切りにすることを決定している。


【FOX】
米FOXは、「LUCIFER/ルシファー」の放送を、シーズン3をもって終了すると発表。継続を望むファンは多かったものの、前シーズンに比べ視聴率は20パーセント下降。現地時間5月14日の放送回が、シリーズにとってフィナーレとなる。タイトルロールを演じるトム・エリスは、「何より素晴らしい3年間だった」とファンや関係者へ感謝を述べるも、無念を明らかにし「打ち切りとなって申し訳ない」とのツイートを行った。

It has been the most amazing experience over the past 3 years playing Lucifer and falling in love with you, the fans. It fills me with great sadness to confirm the rumours that some of you have been asking. Fox has indeed cancelled #lucifer I’m so sorry guys. #gutted

— tom ellis (@tomellis17) 2018年5月11日

FOXは他に、「マッドメン」のジャニュアリー・ジョーンズが出演する「Last Man on Earth(原題)」の放送を、4シーズンで終了。1973年の映画「エクソシスト」の続編ホラードラマ「The Exorcist(原題)」も、2シーズンで閉幕。「ブルックリン・ナイン-ナイン」を5シーズンで打ち切るも、こちらは辛くもNBCが引き取ることで、放送の継続が決まった。

また、「バットマン」の前日譚を描く「GOTHAM/ゴッサム」は、シーズン5の継続が決定したものの、これが最終シーズンとなる予定だ。


【NBC】
「ブルックリン・ナイン-ナイン」を救済した米NBCだが、自局の作品「ナイトシフト 真夜中の救命医」を今期シーズン4限りで終了に。「ママと恋に落ちるまで」ジョシュ・ラドナーの新作ミュージカルシアタードラマ「Rise(原題)」は放送終了が決定。映画「96時間」シリーズを元にした、「96時間 ザ・シリーズ」も、2シーズンで終了となった。

また、ジェニファー・ロペスが警察官を演じる「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」も、6月から放送のシーズン3が最終シーズンとなることを明らかにしている。


【CW】
米CWは、すでに「プリティ・リトル・ライアーズ」ルーシー・ヘイルが主演を務める、「Life Sentence(原題)」をシーズン1で打ち切ることを決定。「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のスピンオフ、「オリジナルズ」も、先月放送が始まったシーズン5で終了することが、昨年の時点で明らかにされている。