「キングコング:髑髏島の巨神」ブリー・ラーソン、来日インタビュー! 撮影中のテント暮らしで芽生えた絆… トムヒ&サミュエルと作り上げた“Briekend”って?【後編】

映画「キングコング:髑髏島の巨神」より、ヒロインを演じた女優ブリー・ラーソン(27)が来日。インタビューにて、映画で演じた役柄や、女優としてのあり方を語った。

映画「キングコング:髑髏島の巨神」は、言わずと知れた映画史が誇る“怪物”キングコングを描く最新作。神話の中にだけ存在するとされた謎の島へ、未知なる生物を発見するため、調査遠征隊が派遣される。だが、その島は、人類が決して足を踏み入れてはならない《髑髏島(ドクロトウ)》だった…

一足早く公開された全米では、初週No.1ヒットと、華々しいスタートを切った本作より、主要キャスト3名が、プロモーションのために来日。TVGrooveは、主要キャストのひとり、メイソン・ウィーバー役を演じた、ブリー・ラーソンにインタビュー。映画「ルーム」でのアカデミー主演女優賞より、約1年。彼女が本作で演じたのは、調査隊に同行するフォトグラファーという、まったく異なるキャラクターだ。ジャングルを駆け回る過酷な撮影が、彼女に与えたものとは?　キャストとの関係や、女優業に対する考え方など、幅広い質問に答えてくれた。

【インタビュー前編も公開中】


――撮影は過酷、映画もシリアスな内容ですが、一緒に来日中のトム・ヒドルストンや、サミュエル・L・ジャクソンとの楽しいエピソードは?

ブリー:　私たち、ブリークエンド(Brie + weekend)って試みを始めたの(笑)　楽しいことを企画するのよ。カラオケだったり、テーマパークを貸し切りにしてもらって好きなだけ遊んだり、レーザータグ、ゴーカート、コアラの赤ちゃんを抱っこしたり(笑)　サム(※サミュエル)は日本でめちゃくちゃカラオケがしたいらしいの。

(コスプレが出来たり、楽しいカラオケがあるのでぜひ!)

知ってる、前回行ったから(爆笑)





(共演者の印象を教えてください)

最高よ。バラバラの出自と、違う背景を持っているのに、私たちは深いジャングルの奥で撮影を行わなくてはならなかった。トレイラーに戻ることすらかなわなかったわ。だからテントで毎日10時間もおしゃべりしていたの。この作品に出演できていなければ、こんな機会なんてなかったでしょうね!

(出演キャストはほとんどが男性でしたが……?)

ブリー:　(笑)　そう、女性は私と(サン役の、ジン・)ティエンだけ。まぁもうちょっと女性がいたらなぁとは思ったわ(笑)。

【ジン・ティエンも加わった、中国プレミアにて】

Brieさん(@brielarson)がシェアした投稿 - 2017 3月 17 12:34午前 PDT

――ウィーバーは、軍でも科学者でもなく、トム・ヒドルストン演じるコンラッドを除いては、どのチームにも属さない唯一のキャラクターです。

ブリー:　おそらく彼女は、いつもアウトサイダー、傍観者的な立ち位置にいるんだと思う。他人と違う立場であっても意に介さないし、戦争の写真を撮りながらも、“反戦カメラマン”を自称する。自分が今までに経験してきたものがあるからこそ、自分が陥った危機的状況にも彼女は耐えられるの。だからこの島の生き物を救うためなら、自分が命を落としてもそれで構わないと思っているのよ。





――ウィーバーは“反戦カメラマン”を自称し、銃も持ちません。しかしあるシーンでは、攻撃に転じました。このシーンの意味は?

ブリー:　悪者相手だもの!　あのシーンでは、ライターを投げたの。確か、もともとトムがやるはずのシーンだったんだけど、ギリギリで私がやるってことになった。だけどこれまで、ちゃんとモノを投げたことなんてなかったのよ!(笑)　だから撮影をいったん止めて、ジャングルの中を移動して、練習した。カメラとカメラが重なる、小さなスペースを狙って投げなきゃいけなかったんだもの。カメラには絶対に当てたくなかったわ!　1日の成果を無駄にしたくなかった。

(結果はお見事でしたね)

私って習得が早い方だったのね(笑)





――舞台は1970年代のベトナム戦争直後です。自分が生まれていない時代をどう演じた?

ブリー:　ベトナム戦争の写真を見たり、当時の音楽を聞いたり、当時の女性の生活を調べたりしたわ。どんなキャラクターでも、いろいろな角度から作り出していくものだから。

(当時のアイテムが映画にも登場しますが、新鮮な気持ちになったことは?)

ブリー:　そうね。高校時代にフィルムカメラで写真を撮っていたから、親しみはあったの。でも現像できる場所はないでしょう?　だから撮影中は、当時に引き戻されたような感覚はあった。読書や写真、会話が当時の楽しみでしょう?　そういう環境にいたのよ。





――さまざまなジャンルでさまざまな役柄を演じていますが、いまもっとも興味があるジャンルやキャラクターは?

ブリー:　わからないわ。脚本や、役柄による。自分の人生がこうあってほしいとは決めないようにしている。人生の流れに従うの。

(さまざまな意味で“極限”に臨むタイプの作品に出演されていますが、今後、コメディに挑戦する意思は?)

ブリー:　もちろん。いろいろなジャンルに挑戦してみたいの。大作から低予算の作品まで、なんでもやりたい。バランスが取れていない方が、私好みなの。


――今後の目標は?

ブリー:　特に設けていない。私の人生っておもしろいのよ。でも想像や計画で出来るものじゃないし、やろうと思って挑んでいたらきっと無理だった。自然に起きることが、自分で考えることより、ずっとエキサイトなものなのよ。




(インタビュー、終わり)

【インタビュー前編はこちら】


【サミュエル・L・ジャクソンの来日インタビューも公開中】


■作品情報

「キングコング:髑髏島の巨神」

あらすじ:それは簡単な任務のはずだった・・・・。侵略地拡大のため、調査遠征隊が謎の島に潜入する。しかし、そこは人が決して足を踏み入れてはならない島‐‐‐---髑髏島(ドクロ)島だった。爆弾を落とし、気軽に調査を開始した隊員たちの前に突如として姿を現す、島の守護神“コング”。

巨神の圧倒的なパワーの前に唖然とする隊員たち。骸骨が散らばる島の岸壁には血塗られた巨大な手の痕跡までもが・・・。だが、悪夢はそれだけではなかった。彼らの前には、謎の巨獣たちが次々と現れる。逃げても、隠れても、容赦なく襲いかかる巨獣たちを目の前に、人間は虫ケラに過ぎず為す術もない・・・。

絶体絶命、待ったなしの猛襲が続く中、やがて明らかになる髑髏島の秘密―。果たして、コングは人類にとって悪魔なのか、神なる存在なのか―。人類は生きて、この島から脱出できるのだろうか―

【動画】予告編


出演:トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、MIYAVI、ジョン・C・ライリー、他

監督:ジョーダン・ボート=ロバーツ

日本語版吹替キャスト:GACKT、佐々木 希、真壁刀義

公開日:3月25日(土) 3D/2D/IMAX ロードショー

公式サイト://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong/

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