ラッセル・クロウに「攻撃」されたとするアジーリア・バンクスの主張を、ラップ歌手が全否定

ラッセル・クロウが主催したディナーパーティにてクロウに「攻撃」されたとするアジーリア・バンクスの主張に対し、事件の一部始終を目撃したラップ歌手RZAが否定した。米Us Weeklyが伝えている。


今月15日、ラッセル・クロウのディナーパーティに出席したアジーリア・バンクスは、他のゲストに身体的危害を加えることを示唆し、実際に物を投げつけようとした末、見かねたクロウによりホテルを追い出されたと伝えられた。事件の翌日、バンクスは自身のフェイスブックに、クロウが「私をNワード(黒人への差別用語)で呼び、首を絞め、外に放り出し、唾をかけた」と投稿し、警察に被害届を出すなど、一貫して自身が被害者であると主張してきた。

しかし、同パーティに出席していたラップ歌手RZAは、上記のバンクスの主張を全面的に否定した。

クロウの友人としてパーティに招待されていたRZAは今月20日、自身のフェイスブックで次のように述べた。

「普段はメディアの中傷に反応しませんが、アジーリア・バンクスの件に関しては反応せざるを得ません」

長文にわたる投稿の中で、RZAは自身の次回作にバンクスを出演させるよう手助けしたことに触れ、それ以来、バンクスが次から次へとわがままな要求をしてきたことを明かした。

「2週間ほど前、アジーリアがお金に余裕がないと言ってきたので、彼女に助けの手を差し伸べました。すると今度はレコード契約に関して手を貸してほしいと言ってきたのです。私は友人に電話をかけ、レコード契約の交渉の機会を作ってあげました。そのことを彼女に伝えると、彼女はSNSに『RZAとレコード契約を結んだ』と投稿しました。まだレコード契約なんて存在していなかったのにもかかわらず……」

その上で、渦中の出来事について次のように述べている。

「パーティでアジーリアは多くのゲストを侮辱しました。彼女の行動はまったく笑えないものでした。彼女は私のゲストだったので、私自身恥ずかしい思いをしました。言葉の暴力ならまだしも、身体的な暴力はとても許容できません。アジーリアは女性の顔をグラスで切り付けると脅すと、本当にグラスを持って合理的な理由もなく身体的危害を加え始めたのです。ラッセルは攻撃を防いで、彼女をスイートルームから追い出しました」

さらに、RZAは「これは人種やジェンダーの問題ではありません」とした上で、クロウがバンクスをNワードで呼んだ事実はないと明言しバンクスの訴えを真っ向から否定した。

「あの夜のアジーリア・バンクスのような振る舞いが二度と起こらないことを願います」と述べ、RZAは投稿を締め括った。バンクスはRZAの反論があった後も自らの訴えを崩しておらず、事件の収束は見えていない。