レオナルド・ディカプリオ、実生活ではクリーン

マーティン・スコセッシ監督の映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で、破天荒な主人公を演じたレオナルド・ディカプリオだが、実生活では1度も麻薬を使用したことがないそうだ。

劇中でディカプリオが演じたのは、“ウォール街の狼”と呼ばれた実在する株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォート。劇中には、彼が麻薬を使用してハイになるシーンが多数登場する。

ディカプリオは米「ロサンゼルス・タイムズ」紙に対し、幼少期をロサンゼルスで過ごしたおかげで、自身は麻薬に手を出さずに済んだと説明した。

「僕の住んでいた街角は、そこら中に犯罪や暴力がはびこっていた。本当にいろんな意味で、映画『タクシードライバー』みたいだったよ。とても貧しい環境で育ったから、反対側の世界を見ることができたんだ」と彼は語っている。

「僕は1度も麻薬をやったことがない。それは3、4歳の頃に文字通り毎日、そういった状況を見ていたからなんだ。だから、ハリウッドなんて僕にとっては大したことなかったよ。パーティーに行けば、そこには(麻薬が)あるし、誘惑だってあったけどね」と彼は続けた。

また、ディカプリオは劇中でクアールード(睡眠薬)を使用してハイになるシーンについて、ジョーダン・ベルフォート本人に演技指導してもらったことを明かしている。

「彼が床を転げ回る姿をビデオに撮影したんだ。特定の方向に進もうとしているのに体がついて行かないっていう状況を、すごく明瞭に教えてくれた」とディカプリオは振り返った。

「1週間かけて撮影したんだけど、信じられないほど体が痛くて、カイロプラクティック治療がたっぷりと必要だったよ」

映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は全国で公開中。ディカプリオは3月2日(アメリカ時間)に発表となる第86回アカデミー賞で、主演男優賞にノミネートされている。(MTV News)