マット・デイモン、「ゲイの俳優はカミングアウトするべきではない」という趣旨の発言が波紋

俳優マット・デイモン(44)の発言が、ゲイに対する差別にあたるのではないかと波紋を呼んでいるようだ。

米TVGuideによると、マットは「Guardian」のインタビューの中で、ゲイの俳優はカミングアウトしない方がいいと取れる発言を行った。これに対して批判が集まっていると報じられている。

エミー賞受賞作品「恋するリベラーチェ」(2013)では、ゲイの役柄を演じていたマット。そのことに話が及び、「ハリウッドでは、ゲイをオープンにしている俳優の方が、やりづらい?」と問われると、「そうだね」と回答。幼馴染のベン・アフレック(43)と脚本を共同執筆し、出演した映画「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997)でブレイクしたマットだが、当時を振り返って「ベンとぼくがはじめて有名になったとき、ぼくらはゲイだってウワサがあった。ふたりの男が一緒に脚本を書いていたわけだからね」と語っている。

「(ゲイだと思われることも)わかるよ。ただのゴシップの一部さ。でもそれがぼくらをおかしなポジションにつけた。わかるかな?　本当にひどく攻撃的になるんだ。そんな一種の病気みたいなことは望んでいなかった」

マットはゲイであることを公にしている俳優ルパート・エヴェレット(56)の名を挙げながら、「俳優にとって世間へ明らかにしていくことは、本当に難しい」と言及。ゲイであること、ストレートであること、どちらもある程度は秘密にしておいた方がいいと語っている。

これらの発言が一部では、「ゲイであることは隠しておいた方がいい」という趣旨にも取れるとして、波紋を呼んでいる。なお、同メディアはマット自身が、これまで自身のセクシャリティに関して言及したことはないと伝えている。