“不適切”な判決で懲役を受けていた人気ラッパーのミーク・ミルが釈放！ 「私の名前を曲に入れて」などと要求した判事に批判殺到

米ビルボードでアルバムが1位を取得したこともある人気ラッパーのミーク・ミル(30)が、5ヵ月収容されていた刑務所から釈放された。多数メディアが報じている。

ミーク・ミルは米ペンシルバニア州フィラデルフィア出身。ラッパーのリック・ロスが創設した「メイバック・ミュージック・グループ」とマネージメント契約を結んでおり、同社の看板アーティストだ。

彼は2008年、麻薬や銃の違法所持の容疑で逮捕され、18ヵ月の懲役後に5年間の保護観察付きで釈放。その後、保護観察違反で収監されたり自宅謹慎を受けるなどといったことを数回繰り返していた。

2017年には、米セントルイス空港での職員への暴行や危険運転で逮捕され、いずれも不起訴処分となったが、11月、度重なる保護観察違反について有罪判決が下され、2～4年の懲役が言い渡された。

しかしこの判決を聞いた多くの人が、判決は“不適切”と批判。ジェイ・Zやクリス・ブラウンといったアーティストたちをはじめ、さらにはペンシルバニア州知事までも判決は不当なものだといった声をあげた。

さらに問題とされているのはこの判決を下した判事のジェニース・ブリンクリー。ミーク・ミルの弁護士はこのブリンクリー判事が裁判中に「自分の名前をニッキー・ミナージュとのコラボ曲で言ってほしい」と要求したり、同じくフィラデルフィア出身のボーカル・グループ「ボーイズIIメン」の曲をカバーしろ、などと、裁判内容と関係のない要求をしたと主張していた。

ミーク・ミルが収監された後、“不当に実刑をうけている”と主張していた地元のファンや著名人たちによって抗議運動が行われ、この件はエンターテインメントの枠を超え社会的な関心を集めていた。

こうした運動も影響してか、収監から約5ヵ月経った今月ついに彼は釈放された。ペンシルバニア州の最高裁判所が釈放の決断をしたという。このニュースはアアメリカ中で大きくとりあげられ、多くのアーティストたちから喜びのコメントが寄せられている。

ジェイ・Z
「今日、ミーク・ミルが自由の身となった。彼は不当に投獄され、保護観察の壊れた仕組みによって何年も苦しんだ」

リアーナ
「今の気分」

mood #meekhomeaf @theshiggyshow

badgalririさん(@badgalriri)がシェアした投稿 - 2018年 4月月24日午後4時51分PDT

リル・キム
「おかえりなさい。神様は優しい」

さらにミーク・ミル本人もツイート。「神、家族、愛とサポートをしてくれた皆さんに感謝します。この5ヵ月は悪夢のような日々でしたが、みなさんの祈り、面会、電話、手紙、抗議運動によってなんとかポジティブにいられました」

また彼は近いうちに音楽キャリアを再開させたい意向も明かしている。