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「X-ファイル」ウェル・マニキュアード・マン役、ジョン・ネヴィル死去

2011年11月23日
ジョン・ネヴィル
(TVGuide Canada より)ジョン・ネヴィル
(TVGuide Canada より)
1990年代に人気だったSF海外ドラマ・シリーズ「X-ファイル」で政府闇シンジケートのウェル・マニキュアード・マン役を演じていたジョン・ネヴィルが死去した。享年86歳だった。

カナダのメディアが報じた内容によると、ジョンは11月19日にカナダ・トロントの自宅で、家族が見守る中、息をひきとった。死因は発表されていないが、アルツハイマー型認知症を患っていたと伝えられている。

役者として約60年間にわたって活動してきたジョンは、ドイツ民話「ほら吹き男爵の冒険」をテリー・ギリアム監督が映画化した「バロン」で主役を演じ、64歳にして遅咲きブレイク。この作品がきっかけとなり、大作映画や人気TVシリーズに出演する機会が増え、「X-ファイル」にも出演。演技派俳優として高く評価された。

また、ジョンは役者だけでなく、裏方としても活躍。60年代は生まれ育ったイギリスのノッティンガム劇場で芸術監督を務め、1972年にカナダへ移住してからは、北アメリカを代表する演劇の祭典として知られるストラトフォード・フェスティバルで芸術監督を務めていた。この長年に渡る演劇界での活躍が認められ、1965年に大英帝国勲章を、2006年にカナダ勲章を受勲している。

現在、ストラトフォード・フェスティバルで芸術監督を務めるデス・マカナフは、「ジョン・ネヴィルは超一流の役者であり、傑出した監督であり、我々のフェスティバルの素晴らしい芸術的リーダーだった。彼のカリスマ性と魅力は、彼の寛大な精神に匹敵するものであった」と、哀悼の意を表した。

私生活では1949年にキャロラインと結婚。仲睦まじい夫婦として知られ、6人の子供と6人の孫にめぐまれた。
 
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