映画「フルメタル・ジャケット」ハートマン軍曹役R・リー・アーメイが死去

映画「フルメタル・ジャケット」にて、ハートマン軍曹の役を演じた俳優R・リー・アーメイが死去。74歳だった。

米TMZによれば、4月15日朝、肺炎による合併症によって死去したことを、アーメイのマネージャーが発表した。

元海兵隊員という経歴を活かし、スタンリー・キューブリック監督の映画「フルメタル・ジャケット」(1987)では、教練指導官ハートマン軍曹役を熱演。当初は演技指導として起用されたが、あまりにリアルだったことから急きょ役を得たというエピソードはあまりにも有名で、劇中における容赦のない罵倒や、強烈なキャラクターは印象深い。



生前、R・リー・アーメイは、70作を超える映画に出演。キャリア最初期の出演作「地獄の黙示録」(1979)では、ヘリコプターの操縦手を演じるとともに、軍事コンサルタントとして協力。経歴を活かした役柄が多かったが、「トイ・ストーリー」シリーズなど、子ども向けのアニメ作品にも声優として出演してきた。2015年からは、ホストを務めるミリタリー番組「GunnyTime with R. Lee Ermey (原題)」が放送されていた。

2002年には、退役海兵隊員として初めて、一等軍曹へ名誉昇進。17歳で入隊してから、ヴェトナム戦争に従軍、1972年に名誉除隊して以来の栄誉だった。