NETFLIXはなぜ人気番組「デアデビル」を打ち切った？ ディズニーとの競合が原因か

NETFLIXが放送終了を発表した「Marvel デアデビル」は、同社でも人気の作品であったことが判明。打ち切りとは程遠い数字が明らかになっている。

NETFLIXは先週、「デアデビル」のシーズン4継続を行わないことを発表。しかしParrot Analyticsは、この決断とは程遠い調査結果を発表している。Entertainment Weeklyが伝えた。

Parrot社の調査によれば、打ち切り発表があった先週時点で、「デアデビル」は全米4番目の人気を誇る配信作品だった。NETFLIXは公式に視聴者数を発表していないものの、3千万を超える視聴があったとされている。

NETFLIXの他作品と比べても、「ナルコス」、「サブリナ: ダーク・アドベンチャー」、「ストレンジャー・シングス」といったシリーズに次ぐ結果となっており、シーズン3が配信を開始した週には、これらの作品を超える視聴者数を獲得したとの調査結果もある。そのためおおよそ打ち切りの可能性は検討すらされなかったはずだと、同メディアは表す。

人気の低下が理由ではないとして、同メディアはNETFLIXとディズニーの関係に、打ち切りの理由があると推測している。これまでディズニー、ABCスタジオと組んで、マーベル原作シリーズを展開してきたNETFLIXだが、ディズニーが自社の配信サービスをローンチすることで事情が変わったとの見方だ。両社はいまや敵対する競合となり、コンテンツ提供を避けたいディズニーと、自社で作品を保有したいNETFLIXの考えが一致したと考えられる。

NETFLIXはすでに「アイアン・フィスト」、「ルーク・ケイジ」とマーベル原作のオリジナル作品の終了を決定しており、世界観を共有する「ジェシカ・ジョーンズ」、「パニッシャーズ」もこれに続く可能性がある。今後、「デアデビル」が受けられる救済策としては、ディズニーの自社配信サービス「Disney+」での復活が予想されている。