ウィル・スミス、夫婦揃ってアカデミー賞授賞式の欠席を表明 「ジェイダの言葉に突き動かされたよ」

俳優ウィル・スミスが来月28日(現地時間)に開催されるアカデミー賞受賞式を妻ジェイダとともに欠席することを表明した。米Peopleが伝えている。

【動画】ウィル・スミス インタビュー


事の発端は、第88回アカデミー賞のノミネーションで白人のみが俳優賞にノミネートされたことに対して、人種の多様性という観点から批判が上がったことである。この問題は瞬く間に波紋を呼び、今月16日には監督スパイク・リーと女優ジェイダ・ピンケット=スミスが授賞式に欠席すると発表していた。

そんな中、ジェイダの夫である俳優ウィル・スミス(47)は1月21日(現地時間)に放送された朝の情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」でインタビューに答え、今年の授賞式に出席しない意向を示した。

ウィルは、ジェイダが16日に動画をフェイスブックに投稿したときには外国にいたため、帰国後にジェイダの動画が話題になっているのを知ったという。

「いったい何が起こったんだ?って感じだったよ」と話すウィルだが、ジェイダの熱意に胸を打たれ、彼女の言葉を聞くと、深く心を動かされたそうだ。

インタビュアーが、「ジェイダが欠席するのは、有力候補とみられていたウィルが主演男優賞にノミネートされなかったからでは?」と聞かれると、ウィルは次のように回答した。

「それが理由の一部である可能性もある。でも、仮に僕がノミネートされたとしても、彼女は動画を作ったと思う。これは僕という個人の問題じゃないんだよ」

さらに、ウィルが授賞式に出席するかを尋ねられると、「妻が出席しないから、僕も授賞式には出ないよ。妻の代わりにシャリーズ(・セロン)と一緒に出ても変な話だろう?」と冗談交じりに欠席を表明した。

ラッパーの50セントや俳優・歌手のタイリースは、クリス・ロックに司会を辞退するようにSNSで呼びかけるなど、授賞式を目前にしてハリウッドではますます不穏な空気が漂っている。