デミ・ロヴァート＆ニック・ジョナス、反LGBT法成立抗議のためノースカロライナでの公演を中止に

デミ・ロヴァート(23)とニック・ジョナス(23)が、米ノースカロライナ州内2か所で予定していた2公演を中止に。現地で成立した反LGBT法へ抗議する意味があるという。

デミとニックは連名で、「熟考の末、2公演の中止を決めました」との声明を発表。その理由を「ノースカロライナで、House Bill 2(H.B.2)が成立したことに、失望しました」と、現地で通ったばかりの州法に憤る気持ちを明らかにしている。

H.B.2には、トランスジェンダーの人々が、自認する性のトイレを使用することを禁じ、退役軍人への反差別規則を作ることへの規制などが含まれており、「反LGBT法」として抗議を受けている。デミとニックも、この州法によって「LGBTのコミュニティは、基本的な権利や庇護を奪い去られてしまう」と、H.B.2を非難している。

この声明によれば、「このツアーにおける、私たちの目的のひとつは、すべての観客が平等であること、ひとりではないこと、自分自身であることを受け入れられていると感じられる空気を作り上げることにある」とのこと。ふたりにとってもショーの中止は苦渋の決断であったようで、「ファンを落胆させてしまうことはわかっています」と述べているが、「それでもあなた方が私たちとともに、差別に満ちた法に、団結して立ち上がってくれると信じています」「こんな法律によって、平等や受容性の進化を止められることがあってはならない」と訴えている。

ふたりの決断はLGBT団体から称賛を受けており、「中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟(GLAAD)」のエリスCEOは、「デミとニックは、ファンや政治家に向け、差別は決して受容されないという明確なメッセージを発してくれた」と絶賛している。

#RepealHB2

Demi Lovatoさん(@ddlovato)が投稿した写真 - 2016 4月 25 2:01午後 PDT