涙なしには観られない… ガールズグループ「G.R.L.」、昨年自殺したシモーヌ・バトルに捧げるミュージックビデオを発表

ガールズグループ「G.R.L.」が、昨年9月に自殺したメンバー　シモーヌ・バトル(享年25)に捧げるミュージックビデオを発表。静かな感動を呼んでいる。

「G.R.L.」は、アメリカ、イギリス、カナダ出身の女性歌手5人が集まり、2013年にデビューしたガールズグループ。過去に人気オーディション動画「X ファクター」にてファイナリスト入りした経験もあるシモーヌは、実力が裏打ちされたグループの中心人物だったが、昨年9月4日、自ら死を選んだ。


しかし、残された4人は彼女亡き後も、「G.R.L.」としての活動を継続。先月、最新シングル「Lighthouse(原題)」のリリースを発表。そして今回、あらたに同曲のミュージックビデオが公開された。

【動画】亡きシモーヌへの愛であふれたG.R.L.「Lighthouse」


動画冒頭には、「In Memory of Simone Battle(シモーヌ・バトルの思い出)」という一文が。新たに撮影した現メンバー4人が歌うモノクロの映像のほか、新作MVには幼少期から亡くなる直前までを写した、シモーヌの映像がふんだんに使われている。ギターを弾いたり、歌ったり、踊ったり、記録の中の笑顔のシモーヌと、シリアスな表情を浮かべる残されたメンバーたちの対比が、なんとも物悲しい。

繰り返される、「凍える夜、明かりが消え、太陽が雲に隠れ、迷子になってしたとしても、私が灯台になってあなたを家まで導くわ」というサビの歌詞が印象的な1曲のMVは、5人で抱き合っていた過去の映像から、ひとり欠け、シモーヌを除いた4人のメンバーが肩を組む画像へ移り変わり、やがて幕を閉じる。

動画には、「もし苦しんでいる誰かを知っているのなら、このサイトを訪れて」というURLとともに、メンタルヘルスに関するキャンペーンサイトへのリンクが添えられている。ひとり苦しみ死を選んだ、シモーヌの悲劇を繰り返さないという、彼女たちの決意の表れだろうか。